ドアの向こう

日々のメモ書き 

渡せる橋

2011-09-28 | 道すがら

夕べおそく金浦空港についた。 ソウル市内のホテルであわただしく眠る。 
 翌朝食は市内のレストランで ソルロンタン(牛骨や肉などを水で煮出してつくるスープ、 味付けはなく 肉や素麺、 薬味などを入れ塩・胡椒などで各自好みの味に調節。 ご飯も入れて濃厚な雑炊風)をいただく。 
 伝統とモダンが混在する街ソウル。 近くて遠い、 遠くて近い国を思うとき一抹の感傷が湧く。 かつて教わった隣国の歴史と文化に触れる旅だ。    

昌徳宮  朝鮮王朝の歴代の王に愛され、王たちはここで長い時を過ごした。 自然美を重視した朝鮮時代の美意識がよく現れている。 落ちついた建築空間。 

敦化門  周辺に樹齢300~400年のエンジュ8本。 朝廷の官僚が勤務する官庁がここに建てられ

 自由に枝を伸ばすところから 学者の気概に喩えられた。 
やはり植物に眼がいく。  建物は自然に調和している。 

 

仁政殿 昌徳宮正殿 朝会、王即位の礼、外国の使臣の接見をするところ
      仁政殿 内部  カーテンやシャンデリアなど西洋風インテリア。

 屋根の飾り(西遊記)  瓦が青い仁政殿と 宣政殿(王が普段業務を行う)

身分により通れる所がちがう  

王の通る所は 屋根つき
 その他 詳細はこちらで  

次いで 宗廟へ 
民族衣装の美しいガイドに案内されて中に入ると 韓国の国鳥カササギが迎えた

 このあとも 森のいたるところで見かける。 カラスより小振りで 肩や腹、翼の先は白。 黒くみえても緑や紫もうかがえて瑠璃色も美しい。 尾は長く、カシャとかカチャとか、 しゃがれ声で鳴く。  カササギは牽牛と織女のために翼をならべて、天の川に橋を渡すという中国の伝承もおもしろい。 日本では佐賀県にしかいないそうだ。
中国では「幸せを呼ぶ」 と、先日の鼻煙壺の模様にもあった。

宗廟は 神聖な王室の祠堂。 朝鮮時代の歴代王と王妃の神主位牌を祀り、祭祀を行うところ。 祭礼は国の最も重要な儀礼であり、厳格な手順と格式があり王自らが行った。  今も宗廟祭礼は毎年5月第1日曜日に行われ、600年も受け継がれている。 宗廟祭礼楽と調和してさらに荘厳さが添えられた。 
 参列者数百人、 韓国最大の伝統行事である。1995年重要無形文化財第56号、 2001年ユネスコ世界無形文化遺産(人類の口承および無形遺産の傑作)に指定された。
 儀式のようすなど 詳しくはこちらで 写真をクリック拡大してご覧ください。 

 午後から南へ1時間 水原着  
健陵 正祖(在位:1776-1800, 1752-1800)と彼の妃の孝懿王后(1753-1821)金氏の墓。 紅門 丁字閣 正祖・孝懿王后陵 直線上にならぶ。 正祖は 父王 荘祖の御陵を楊州拝峰山から水原の花山に移し龍珠寺を建て ここに冥福を祈った。

 隆陵は右手奥。 今回は寄らないが 米びつに閉じこめられ非業の死を遂げた荘祖(第二王子が正祖)と献敬王后の陵。  

 詳細はこちらへ

水原華城 朝鮮第22代正祖大王が2年9か月かけて完工。 要所要所に門、 砲台、やぐら、兵士の休憩所、軍事指揮所、訓練所など、 東西南北に整然と組み込んでいる建造物。 旗色に注目、 南は赤、西は白、北は黒、 東が青で区別される。

  

 華虹門 北水門  

訪花隋柳亭(東北角楼)にあがり四方を見渡せば 全長5.7㎞の城壁が万里の長城を思わせる。

訪花隋柳亭からの眺め 


 

  さらに 詳しく

龍仁泊   カササギに導かれて 初めての韓国旅行はつづく。
   
    パンフレットなどお借りして 自分宛のメモです。

 

 

コメント (2)
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