ドアの向こう

日々のメモ書き 

八万大蔵経

2011-09-29 | 道すがら

 

  新羅時代(802年)に創建された海印寺。 韓国最大のお寺で、 蔵経殿には八万大蔵経が 湿気や温度を考慮して整然と保管されている。  版木8万1350枚 (横に並べると60㎞に及ぶ)。 5千2百万余りの文字を、 一字彫ってはひざまずいて祈る。 また 一字彫って祈る… その繰り返しで、 まさに 心で刻んだ教えだった。 
 版木を拝むだけでも 魂が洗われるよう。  雨あがりの境内に霧が立ち、 山々がつつましく控える。 なかに仏のすがたも立ちのぼるようだ。  感動しながら、 しばらくたたずんでいた。
 
 版材は白樺、 3年の間海水につけ、 乾燥させ、引き締めて彫る。 しあげに漆を塗った。 こうして腐蝕や虫食い劣化など防ぐ。 いまでも鮮明に印刷できるそうだ。  内部は撮影禁止。 海印寺の説明下段に写真が何枚かあり、 クリック拡大で、 大蔵経がみられます。

 

釈迦の教えを網羅した大蔵経は、僧侶が文字を書いたのち、 版木に貼りつけ、ごま油を塗って文字を鮮明に浮き上がらせて彫った。 彫り師は何人もいるが、 版木はまったく乱れず、あたかもひとりで彫り込んだよう。
 ちょうど近くで 2011大蔵経千年世界文化祝典 の開催中、 実物二枚が展示されている。 間近にみるチャンスだった。 造版過程も、 紙漉にはじまり、版木を切り出すところから学ぶことができた。 

 蒙古侵略に対し、国難克服を祈願するため高麗23年(1236年)にはじまり16年かかったとある。 もとは 別の所にあった大蔵経を海印寺まで 僧侶の読経を先頭に、 険しい山中をたいせつに布に包んで胸にいだき、 あるいは頭上に頂いて、 一枚ずつ運んだようすなども知った。 隊列は荘厳の極みではないかと思われたが 記憶違いがありましたら ごめんなさい。 

午後 古都・慶州へ

新羅時代の政治・文化の中心として栄えた慶州。 約2千年の歴史がある。
仏国寺

 俗世と天界を隔てる石段 その下半分が青雲橋、 上半分が白雲橋でその上に構えるのが紫霞門。 石段をのぼるごとに浄土に近づく。

    いまは無いが、 ここに池があり橋の下を船が通った。 証拠に蓮が植えてあった。 

詳しいことは こちらへ  説明もきれぎれとなり撮れなかった写真もあり、NETのありがたさを痛感しています。 紫霞門は正面から 木魚・ 法鼓・ 雲版・梵鐘など それぞれ拡大して。

 

  歴史遺跡地区  天馬塚 へ
 闇夜にもライトアップされ大小さまざまな墳墓が見える。 古墳群の23其のうち、天馬塚を見学、 内部の博物館で発掘品を鑑賞。 ここは5世紀末から6世紀の初頃に作られた。 積石木槨墳でこの古墳からは金冠を始め 各種装身具、 武具、馬具など11,526点を出土。 内側からみると石や土で固められた墳墓の構造がよく分かった。 外からは芝生に覆われた小山のようにみえる。

  詳しくは こちらに

   

 

コメント (2)
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