きのう 台風15号が荒れ狂い 墓参を一ヶ所キャンセルした
午後 4時ころより風雨強まる
ゴーォ ゴーとつよい風が木々を叩き 大きく揺らしている
揉まれる梢の 悲鳴が聞こえるようだった
土砂降りの雨を吹きつけて 雨戸を洗い流している
おかげで 木製の戸は膨れ
今朝は 押しても引いてもまったく動じない
のんびり 乾くのを待っている
鉢はいくつか棚から落ち 酔蝶花の小花は
千切れんばかりに 振り舞わされたのだろう
根元が浮いて 株ごと倒れている
雨過天青雲破処… 青空が覗いた
庭の虫たちは 声高にうたっている
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パソコンに向かうと ふいに清浄な香りがした
そうそう 中国の旅で偶然もらうことになった王羲之蘭亭序の拓本だ
行書 28行 324文字 書の最高傑作といわれている
参考 日曜美術館
流麗な文字に釘付けだが 墨のいい匂いも好き
拓本の 高貴な香り 心が落ちつく匂いだ
墨は 煤をまとめるときの膠の匂いを消すために
香料を入れる。 甘松末・白檀・龍脳・梅花・麝香等などとある。
永和九年歳在癸丑暮春之初會于會稽山陰之
蘭亭脩禊事也群賢畢至少長咸集…
永和9年(353年) 禊ぎ祓いのあと曲水の宴にて詩作
王羲之が序文を書いた と
全文は こちらのサイトに
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机のあたりに墨の香がただようなんて いい気分だ
仄かな香りに そっと秋が近づいてくる
別所沼の水も 増しているのにちがいない