ドアの向こう

日々のメモ書き 

林檎のように

2012-05-30 | アートな時間

パリとプロヴァンス セザンヌ  国立新美術館  

 すべてセザンヌ。 油彩、水彩、デッサンなど約90点。 アトリエの一部を復元し、作品に描かれたオブジェ、 モティーフとなった藁飾りの壷、 引き出しのある机、 白いコンポートなど展示。 

     

初期の重厚な静物画、「砂糖壷、洋なし、青いカップ」  
   
        砂糖壷、洋なし、青いカップ

水彩のような油彩画、「葉を落としたジャス・ド・ブッファンの木々」「大きな松の木と赤い大地」

 緑の描き方、とらえ方。「オワーズ川岸の風景」 木の間より望む風景、手前の水辺、 映る赤い屋根。  「サント=ヴィクトワール山」 エクスの旅を思いだした。 アルルの松は傘のよう


 「自画像」   

  赤いひじ掛け椅子のセザンヌ夫人        

「赤いひじ掛け椅子のセザンヌ夫人」 人物は手の描写に尽きると思い重点を置いてみる。 
 モデルの微妙な動きを嫌ったセザンヌ、 揺るぎなくおなじ姿勢で座り続ける妻を、「林檎のようにポーズをとる」と。 (すばらしいモデルだ。母は座るたび姿勢が変わった。 手の位置も、 向きもまったく違う、 ほんとうに描きにくかった。 70過ぎて初めてのモデル… 無理もないのだけれど、 わたしは母の肖像を苛立ちながら描いていた。 今頃詫びてもはじまらない。)

 静物では平板になりがちな背景の処理、 絵画的な奥行きのある壁面、 色彩による動線、 分割など、 描くように観た。

 

マティス(赤い部屋)ポスターから 大エルミタージュ美術館展 
   世紀の顔 西欧絵画の400年

          

第1章 16世紀 ルネサンス:人間の世紀

 

第2章 17世紀 バロック:黄金の世紀
レンブラント・ファン・レイン 《老婦人の肖像》
アンソニー・ヴァン・ダイク 《自画像》

老婦人の肖像

第3章 18世紀 ロココと新古典派:革命の世紀

繊細で優美なロココ形式

・ジョシュア・レノルズ 《ウェヌスの帯を解くクピド》

第4章 19世紀 ロマン派からポスト印象派まで:進化する世紀
ウジェーヌ・ドラクロワ 《馬に鞍をおくアラブ人》  ルノアール   セザンヌ

第5章 20世紀 マティスとその周辺:アヴァンギャルドの世紀

                   

 マティス  少女とチューリップ1910年(絵葉書)

  華やかな色彩が目立つ作品の後は 心を癒すような静かな絵
  フォーヴィスム(野獣派)と言われることを嫌っていたという

 

  デュフィ  ドーヴィル港のヨット(絵葉書)

 軽やかなタッチ 音楽が聞こえそうなデュフィの作品が好き 

 ルネサンス、 バロック、 ロココ、 新古典派、 ロマン派からポスト印象派、マティス  アヴァンギャルド… 
美術史の勉強になった。  これらは 建築や工芸、彫刻、 服飾、文学、 音楽などすべてに交響していく。ワクワクする。

 

 

 

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