↑↑↑ このひとは、いつも遊んでいます。
仕事はといえば、おっかあを見張っていることだ!
東京での一日。
事務所に光電話の工事の人がやってきました。
使っていない休止中の電話を取り付けてくれと頼んだら、
NTTの人が光ファイバーはいかが? ADSLよかずっといいよ!
としゃべること約10分。もっと長かったかなあ‥
注文したあとに気づいたが、休止中の電話は結局要らないんだ。
余されて、なんか、必要とされないって定年退職後のお父さんみたいである。
光はきたが、アナログ電話は手放さないぞ、と内心思うのだった。
だって、停電すると光電話は使えないからな。
で、工事中。
で、振り返ると
女性の技術者って初めてなので、ちょっと興奮。
いや、うさこは同性なので変な意味ではなく‥。
「珍しいですよね」とつい立ち入って尋ねてしまう。
興味がわくと、つい出てしまうインタビュー癖。
「お給料、どんくらい?」なんつって、と語尾でごまかす。
「安いです。女性は二人です、このエリアでは。私の知る限りいないと
思います。転職するしかありません、給料が欲しいなら」
「り、理系ですか?なんかカッコイイ‥って感じです」
「まあ理系です、以前はプログラミングでしたけど」
「えー、じゃあ今は思い切り現場じゃないっすかあ」
「まあそういうことです、そうしたかったので。
女の人ってこういうの、苦手というかやりたくないというか、
だからほとんど居ない職場なんでよく聞かれます。
でもま、給料は安いです、ほんと」
たてつづけていろいろと尋ねるうさこに、するすると答えてくださいまして、
ついでに写していいですか~、というずうずうしいお願いにも
「はははっは、ネタになりますねえ、どうぞ」と了解してくれました。
左薬指にリングが光って、指先にはネイル。人妻であるな。
キーボードをネイルでお化粧した指先でカチカチと叩いて
さっさと仕事を終えてお帰りになりました。
相棒の男の人は、室内ではなーんにもしませんでした。
働く女は美しい、とタイトルを考えつつ
ぼーっと本題である電話の説明を聞き流して
いたうさこ、その後なんとかかんとか、ネットにつなぎ、
ほっとしました。
この日、この界隈は某国主席がやってきて、警備と抗議デモで
ごったがえしていたそうな。
これもさっきのお姉さん(年下だけど)が教えてくれた話。
「チベット、心痛みますよ~、デモやるのわかりますよ~」と
カチカチとキーボードを鳴らしながら、さりげなく
話していた。
作業着のユニホームとネイルのアンバランス、それに澄んだ声。
重く苦い現実が、ちょっとだけ薄まってみえる。
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