べつに
することもないし
悲しいこともなかったので
ひとりでにこにこしていた
(「ある時」八木重吉)
ある日の八木重吉のこころ。
またある日には、
「こうして、窓のところでものを考えていると
ひとつも考えはまとまらないけれど
自分のからだが
新しいもののようにおもえてきてうれしい」
(「朝」同上)
感性が研ぎすまされて、心で息をしている人の言葉だ。
病は人を不自由にするが、
心と身体の主客の立場を、まっとうに立て直す時を得る。
けれども長く癒えない身体にあって、
あたらしいもののように思うからだとは、
身体ではなく、人の全体ということではなかろうか。
今日も草にすわっているベイビー、ふわふわの、ライオンの綿毛が
くっついてるよ。
君に教わったのは、うまれつき心身一体型の犬の道ですなあ。
することもないし
悲しいこともなかったので
ひとりでにこにこしていた
(「ある時」八木重吉)
ある日の八木重吉のこころ。
またある日には、
「こうして、窓のところでものを考えていると
ひとつも考えはまとまらないけれど
自分のからだが
新しいもののようにおもえてきてうれしい」
(「朝」同上)
感性が研ぎすまされて、心で息をしている人の言葉だ。
病は人を不自由にするが、
心と身体の主客の立場を、まっとうに立て直す時を得る。
けれども長く癒えない身体にあって、
あたらしいもののように思うからだとは、
身体ではなく、人の全体ということではなかろうか。
今日も草にすわっているベイビー、ふわふわの、ライオンの綿毛が
くっついてるよ。
君に教わったのは、うまれつき心身一体型の犬の道ですなあ。