想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

2009-09-02 14:08:21 | Weblog
(風の谷の主要道路、修復してもらって走りやすくなりました)

ジェルソミーナ!
道と書いてこの名前がときどき思い出される。
言わずと知れたフェリーニの代表作である映画「道」のヒロインだ。

横暴な主人ザンバノの犠牲となった女は哀れで時に滑稽だが、
ガラス玉のように周囲を映し出す存在で純真の塊なのだ。
ラストの激しく重い悔いに号泣するザンバノに人は何を見るか。
フェリーニは強いていないけれど、突き刺さる刃のように迫ってくる。
涙しながら人は何を思うだろうか。
この映画、10回は観たよという人はザラにいるだろうな。
歳を重ねるとともに観たあとの感慨は深くなる、そんな映画だ。

フェリーニ夫人でもある女優ジュリエッタ・マシーナの演じた
ジェルソミーナは白痴というよりわたしには神の賜物としか
映らなかった。
キリスト教も神道も神の世界では純真なものがもっとも愛される
ことに変わりはない。
そして人を癒し救うのもまた純真である。
智恵でも力でもないということだ。

愛らしく優しいものと、力強いものと、賢いものとが共にあり
何かが欠けて何かが突出したりしない。
それがいかに困難か、困難ゆえに求め続けていく。
求め続けていく、道が伸びて続いてつながっているように。

(えー、風の谷のこの道はうちの近くで行き止まりですけどね
あたいは行き止まってなどいられないっす)



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長い留守番

2009-09-02 02:46:15 | Weblog
おっかあが帰ってきたなーと思って喜んでたら、すぐに寝てしまった。
待ってたのに遊んであげようと思ってたのに、すぐに寝てしまった。

しかたがないので眠っているおっかあをじっとみていることにした。
留守番の次は見張り番だ。
おいらはけっこう忙しくて遊んでるヒマはないのである。

おっかあが悪い夢をみないよう、時々顔をのぞきにそばまでいく。
息をしているか、くんくんしてみる。
ついでにちょっと舐めてみる。

あっ、イテッ。眠りながらおいらを手で払いのけた。
あわてて下がろうとしたけど、おっかあは目を覚ましてしまった。
「あー、ぷーちゃんだったのぉ」と言った。

また寝てしまった。
おっかあ、どうしてそんなに寝てるの?

(おい、おい、あんたは留守番の時、ずっと寝てるでしょ?)
ハハは野暮用で疲れてしまったのだよ。
ズルイヤツを一匹退治してきただけなんだけどね。
ま、寝れば疲れはとれるというわけだ。その程度さ。
明日遊ぼうね。


朝寝坊したので、遅いさんぽになってしまった。
晴れの日はお日様が上がるとまだまだ暑い。
涼しい森と違って、都会のさんぽはイマイチだなー。
今日は雨が降らないうちに、と忙しい。森の中なら自由なのになあ。
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