想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

段菊とてふてふ

2009-09-22 01:31:42 | Weblog
何かに似ていないか?
段菊……だったんかいきょうとてふてふ(韃靼海峡と蝶)。
韃靼海峡と銃口の間を舞う一匹のてふてふ、安西冬衛の詩だ。
ま、オヤジの駄洒落的思いつきである。
が、段菊が好きである。
韃靼海峡も行ったこともないし、これから先一生行かないで
あろうけれど、一度聞いたら忘れられない地名だ。
でも実際の地名に意味はないだろうに、これが津軽海峡では
安西冬衛の詩にはならなかっただろう。ロマネスクの詩人。
刹那な激情を乾いた口調でいい放つ、この詩が好きだ。
かっこよいのである。ニヒルだ。
けれど、撃たないところがいい。
まるで高校生がダチに言うような感想であるが、そういう自分なら
信じられる。
そんなもんである。



段菊は昨年の晩秋、カンセキで売れ残っていたのを買って植えた。
雪にうもれて枯れた塊になっていたを春先に掘り起こして植え替え
ぜんぜん期待していなかったのに、秋になったら見事に紫の姿態を
これをごらん!と大見得切るみたいに咲かせてくれた。
ありがとうありがとう、段菊ちゃん。
蝶々が毎日きているが、毎日、この蛾のようにも見える蝶と白い蝶。
同じ蝶が来ている。
残りわずか、つかのまの命だ。
ひらひら、段菊のそばで楽しんでおくれ。
見ているこっちは楽しいよ、とっても。

(連休で高速も国道も大混雑だけど森はとても静かです)
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末っ子ちゃんと一人っ子

2009-09-22 00:27:15 | Weblog

なかなか眼が開かなかった末っ子ちゃんもぱっちり愛らしい眼に
なった。まだシマコママから離れない。
ほかの子は別宅(たぶん森の奥のほう)でお昼寝してるけど、
この子だけ縁側に連れて来てミルクを飲ませていた。
子猫用フードも少し食べるがやっぱりシマコのお腹の下へもぐり
こんで甘えている。いつまでもお乳をほしがる児っているなあ。
なんだか己の幼少時がダブってしまうなあ、末っ子同士。
敬老の日、長電話して結局母に甘えてる? 三つ子の魂。





こっちは一人っ子ちゃん?(って柄でもないけど)その通り。
やっぱりベタベタと甘えんぼうだが、がまんするとこんな顔。
眉間にシワがよって口がへの字。
訴える目ぢから、猫に負けへんで~(って負けてるよ)。

かけがえのない存在があれば、困難をも乗り超えられるとよく
言うけど、ほんとにそうだ。子を持つ母も強いが、親を思う
子だって同じ。思いが強ければ高い壁をも越える翼が生える。

人の翼は古来、別名、霊(ひ)、魂とも言った。
実在の存在でなければ、信仰が飛ぶ力をくれる。
信じることが人を強くする。
信仰の対象がアニメにまで広がった末世で人が一番信じられない
のは自分自身かもしれない。

自分を信じない、それはいいことじゃないか?
逆説じゃなくてマジで。
自分を信じろ、っていうヤツの話を信用しないのさ。
ただ、自分を信じないで信じる「他」って何なの。
わからないときはやってみる、事実の積み重ねしか愛は
生まれない。信じる証も見いだせない。
やってからの話さ、ね、だからベイビー、猫の次でも、飯はメシ。
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