想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

深呼吸の場所

2009-09-14 20:54:46 | Weblog
日暮れの時間が迫るつかの間のとき、まだ家へは入らない。
庭の小径を歩き、深呼吸する。
東京から一直線にやってきたのだから何をおいてもしばし外にいたいのだ。
そして樹々や風の匂いや生きものの気配を感じながら、森に浸されていく。
まとわりついていた都会の、人間たちの、澱んだ空気から解き放たれていく。
ついさっきまで続いていた頭痛が消えた。



生気を取り戻していく我が身体を感じるいっとき。
まとわりついた何者かがはがれ落ち、風に溶けて流れていく。
誰かがまた訪れるにしても、ここでは留まるものはない。
執着から離れるための、地点だから。

明日も誰かがふらふらとやってくる。
迎えるがわは、ひらひら。

見返り求める者は、道に迷ってたどり着けないんだよ。
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育ってます、みんな

2009-09-14 09:28:55 | Weblog
危機を脱したシマコ母さんと子猫たち。4匹全部育っています。
(一匹はシャッター音に驚いて隠れてるけど)
まだママのお乳を飲んでる子と乳児用フードを食べる子と分かれたけど
夜になると縁側へぞろぞろとやってくるのです。
そうなることを期待してか、予感してか、あらかじめカメは縁側に板をたてかけ
子猫専用階段を作っていたわけです。
カメは思惑通りなのに、なんだか困ったようなうれしいような複雑な様子。
あまりに夢に見た通りなもんだから、正夢に困惑。


がくちゃんも育ってます。
ステージのライトの下ばかりいるとヘタってしまうという危機感から
森で力仕事しているのだー。
10年前を思い出しながら、だんだんコツがわかってきて気持ちいいらしい。



黙々とではなく、話しながらする作業は呼吸が合って早く進む。
黙っていてもわかるなんて気取らない、玄人じゃないんだもん。
話して確認したほうが楽しい。楽しくないと、ここにいる意味がない。

肉体を酷使(ということでもないが)した後は料理で気分転換。
男性ホルモン過多気味の人は料理を女子の仕事と勘違いしているけど
頭をクリアーにしていないと料理はできない。
料理していると、偏ってしまった脳内が整理整頓され落ち着いていく。
「聡明な女性は料理がうまい」が流行ったのはずいぶん若い頃だった。
その頃は意味不明だったけど、うまいタイトルをつけたものだと思う。
人生と言わずに料理と言ったのが桐島洋子の聡明というより普通でない
ところであるなあ。
この本を手にしていた男子、その後もよくみかけた。
今、料理ができるというのはカッコいいと同義であるからなあ。

追記/晩ご飯、失敗作の八宝菜をみんなで食べました。うさこは
モンクを言いました。次また八宝菜でリベンジしなさいよ!と。
昔クックドウを使ってた過去を隠して言いたい放題である。
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