日暮れの時間が迫るつかの間のとき、まだ家へは入らない。
庭の小径を歩き、深呼吸する。
東京から一直線にやってきたのだから何をおいてもしばし外にいたいのだ。
そして樹々や風の匂いや生きものの気配を感じながら、森に浸されていく。
まとわりついていた都会の、人間たちの、澱んだ空気から解き放たれていく。
ついさっきまで続いていた頭痛が消えた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/3c/de3bfd7517e2e6ef7711a01f9e84cda6.jpg)
生気を取り戻していく我が身体を感じるいっとき。
まとわりついた何者かがはがれ落ち、風に溶けて流れていく。
誰かがまた訪れるにしても、ここでは留まるものはない。
執着から離れるための、地点だから。
明日も誰かがふらふらとやってくる。
迎えるがわは、ひらひら。
見返り求める者は、道に迷ってたどり着けないんだよ。
庭の小径を歩き、深呼吸する。
東京から一直線にやってきたのだから何をおいてもしばし外にいたいのだ。
そして樹々や風の匂いや生きものの気配を感じながら、森に浸されていく。
まとわりついていた都会の、人間たちの、澱んだ空気から解き放たれていく。
ついさっきまで続いていた頭痛が消えた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/3c/de3bfd7517e2e6ef7711a01f9e84cda6.jpg)
生気を取り戻していく我が身体を感じるいっとき。
まとわりついた何者かがはがれ落ち、風に溶けて流れていく。
誰かがまた訪れるにしても、ここでは留まるものはない。
執着から離れるための、地点だから。
明日も誰かがふらふらとやってくる。
迎えるがわは、ひらひら。
見返り求める者は、道に迷ってたどり着けないんだよ。