想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

君と一緒がいい

2009-11-10 00:00:47 | Weblog
裏の山道へ散歩。がっさがっさとスニーカーで落ち葉を踏んで歩く。
ざっざっざっざと、ベイビーは今日は元気に走る。
いつになくはりきっている。
この道が好きなんだな、小さいときからここを昇っていくのが楽しみだったものな。



なだらかだけど、だんだんと高度があがってゆく。
谷間、窪地にある家が遠のいていく。
雑木林を抜けて、山の稜線をのぞむ見晴らしのいいところまで昇りたいのだ。

熊はまだ山に食糧が豊富だから降りてはこないだろうけど、ひとりで歩くのは少し
こころぼそいなあ。
ベイビーは先に返して(脚が痛くなるから)ひとりで昇るのは初めてだった。
用心棒なしだと、なんだか急ぎ足になってしまって楽しさが半分になったような
気分だ。
つまらないなあ、やっぱり一緒がいいよ。



足下には深い谷が口を開けている。
山肌を削って作られた道は雑草や篠竹、クマザザで被われていた。
幻の別荘地、紙の上で分割(分筆)し銀行融資の抵当に使われた土地なのだから
もとより訪れる人もいない。もうじき雪に埋もれるからもっと人をよせつけなくなる。
歩いているうちに一人にも慣れて、気分もよくなった。
樹々のなかは気持ちがいい。
心が洗われるってこういう感じ? なんてな。

コメント
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