ピースフル・トゥモウロウズの講演会で女性メンバーが話のあとにギターを
つまびきながら歌った「この地上に平和が満るときまで‥」という詞が胸に
沁みた。(BS20周年ベストセレクションHVスペシャル、11.26深夜再放送)
ジョーン・バエズみたいな、よく伸びる澄んだ声だ。看護師が仕事の彼女は
9.11で家族を失くした一人だ。
「わたしたちの家族の名において報復の戦争をするというのなら私たちの
家族の名前を犠牲者のリストから削ってください」というメッセージを掲げ
テロと闘うという大義名分で戦争をする政府に反旗を立て、真の平和を訴え
ている。「我らの悲しみを平和への一歩に」に詳しい。
他人の悲しみがわからない人も多い。
頑迷でわからないのではなく、平和のなかに溺れているからわからない
というわからなさだ。平和や反戦なんて自分には遠いからという。
遠いのを近くに感じるのは想像する力と知ろうとする思いなのだけれど。
大げさなことはわからないし…というなら大上段に構えなくてもいい方法
がある。体制を変えようとするのではない。政治に直接的に関わるだけが
変革ではない。
ふつうに、個としての自分自身を変える地道な一歩を踏み出すことだ。
たとえば怠惰に時を過ごさない自分へ。
たとえば欲にまかせて食べ飲み過ぎるのを慎む自分へ。
たとえばまあいいかと棚上げにする癖があるなら棚卸しを義務づけて。
たとえば、流してしまわずに、一度くらいなぜ?と問える自分へ。
今より少しだけでも厳しさを課す。
少しずつ重ねていく。
そうすれば、いつか自分とは関わりないことなどとは思わない自分になる
かもしれない。
他人の、遠い国の出来事にも、胸を痛めるようになるかもしれない。
テレビや映画を見て安い涙を流す、そういう悲しみではない悲しさを
痛みをわかるようになるかもしれない。
それは、いつもいつも腹一杯ではわからないものなのだ。
つまびきながら歌った「この地上に平和が満るときまで‥」という詞が胸に
沁みた。(BS20周年ベストセレクションHVスペシャル、11.26深夜再放送)
ジョーン・バエズみたいな、よく伸びる澄んだ声だ。看護師が仕事の彼女は
9.11で家族を失くした一人だ。
「わたしたちの家族の名において報復の戦争をするというのなら私たちの
家族の名前を犠牲者のリストから削ってください」というメッセージを掲げ
テロと闘うという大義名分で戦争をする政府に反旗を立て、真の平和を訴え
ている。「我らの悲しみを平和への一歩に」に詳しい。
他人の悲しみがわからない人も多い。
頑迷でわからないのではなく、平和のなかに溺れているからわからない
というわからなさだ。平和や反戦なんて自分には遠いからという。
遠いのを近くに感じるのは想像する力と知ろうとする思いなのだけれど。
大げさなことはわからないし…というなら大上段に構えなくてもいい方法
がある。体制を変えようとするのではない。政治に直接的に関わるだけが
変革ではない。
ふつうに、個としての自分自身を変える地道な一歩を踏み出すことだ。
たとえば怠惰に時を過ごさない自分へ。
たとえば欲にまかせて食べ飲み過ぎるのを慎む自分へ。
たとえばまあいいかと棚上げにする癖があるなら棚卸しを義務づけて。
たとえば、流してしまわずに、一度くらいなぜ?と問える自分へ。
今より少しだけでも厳しさを課す。
少しずつ重ねていく。
そうすれば、いつか自分とは関わりないことなどとは思わない自分になる
かもしれない。
他人の、遠い国の出来事にも、胸を痛めるようになるかもしれない。
テレビや映画を見て安い涙を流す、そういう悲しみではない悲しさを
痛みをわかるようになるかもしれない。
それは、いつもいつも腹一杯ではわからないものなのだ。