広い湖の端っこで撮っているのは例によって人ごみを写したくなかったから。
向かって左側にはたった今モーターボートから降りてきたばかりの団体さん、
小学生の集団が休憩所へ向かって列をなしワッセワッセと歩いていくところなのだ。
水辺がどこも美しいのでゆっくりしてたいけど、コソコソと写真を撮ってすぐに立ち去った。
艀は足元が不安定なので親分はへっぴり腰でカメに引かれてようやく歩いていた。
みなにからかわれても、もうG3だからヘーキである。用心、用心、ってマイペース。
ここに君と一緒にいられることがあたしも嬉しいし、なんでもゆっくりでいいさ。
うつろう時のなかの一瞬、いっときをしっかりと感じたくて、シャッターを押した。
君と過ごした時間を何度でも味わいたいと。