想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

生まれてきたのだから

2010-07-28 08:24:45 | 
意固地になって、壁を向いてるヒト。
日向に背を向けて、陽を遮って、何かを待っているの?
花が咲かないかと、もしかして咲くかもしれないと。
そんなこと口には出していえないけど、
お日様がぐるっと壁の方へ回り込んで、照らしてくれるんじゃないかと。
そんなあれこれを密かに願っているの?



生い茂る樹々と伸びる雑草の間に、実をつけた野いちご。
ここは踏みつけるヒトはいない山中。
でも、生きる競争は激しい。



できるだけ、種を遠くに飛ばそうと風に乗る智慧もいつか覚えた。
実って、また生き延びる。

意固地になって、壁を向いているヒト。
斜に構え格好つけて時間がただ経っていくのなら、もっと簡単な
方法を選ばないか。

花が咲き実をつけるとは、喜びに満ちあふれるときだ。
飛び跳ねて、喜びを周囲にまき散らし祝福されることだ。
独りではないと知ることだ。
そのときをからだ全体で感じることもしないまま固まって枯渇するなら、
生まれてきた意味は何なのだ。

自分で選んで生まれてきたわけでもないなんて僻んでみても
そう思うなら母に生んでもらったのだから、こうして生きているのだからと、
生きるだけのことだ。生きて生き延びることだ。
それぞれの時間を、それぞれの実りかたで、意味を掴むまで。

ただ壁の前に座っているだけなら、待ってはいけない。
壁の前で、そこにからだを残したまま、飛翔できるか。
飛翔する心のバネはまだだいじょうぶか。

一つの命が万の命につながっているとしっかりと感じられるとき、
その瞬間、生きる意味を掴むはずだ。

(旧事、五鎮道の一部をやわらか頭で勝手に訳しました)


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