稲刈りがすっかり終わって、実りの秋たけなわです。
草花も結実の時を迎えて、花の時期とは違った魅力を見せています。
植物には、花はもちろんですが、どちらかと言うと実の方が珍重されるものが多くあります。
園芸用の紫式部はその代表選手かもしれません。
紫式部は小さな紫色の花を夏に(7月中旬頃)固まって付けますが
花を観賞するより実の方が魅力的で庭植えにされている例が多いと思います。
山野に自生している紫式部と園芸用に庭植えされている種類は違うようですネ。
園芸用のものは『こむらさき』『小式部』が正しい様です。
晩秋の生菓子をどんな風に表現されているか楽しみで、
安曇野にある、お菓子の老舗に参りましたら
紅葉や菊花を表現したお菓子に並び「紫式部」が出ておりましたので
早速北アルプスの常念岳の伏流水で入れた煎茶で頂きました。
「練りきり」で仕上げた緑の葉を表現した餡に
ごく少量の粒餡が包まれていました。
表面に配された紫がなんとも上品で、さすが松本を代表する老舗のお菓子だと・・・
感心しながら美味しく賞味させていただきました。