暑い暑い「夏っ!」。久しぶりの土曜休日だった昨日、我が家の外気温は37度に達していました。これじゃぁ体温と一緒っ(^_^;)。できるだけ身体を動かさず、屋内で静かな一日を過ごしました。1日の大半を塩野七生さんの文庫本「悪名高き皇帝たち」上巻を読んで過ごしました。ミンミン蝉の大合唱の中で、イタリアはナポリの沖合いに浮かぶカプリ島に思いを馳せるのも楽しいものです。
ところで、先週末、遅めの夕食をとりながら夕刊を眺めていると、「旧独出身の名ソプラノ シュワルツコップさん死去」の記事が飛び込んできました。この記事を読んですぐに思い浮かんだのは、私の大好きな赤盤レコード『歌の翼に』でした。「乾杯してよ」「愛の歓び」「歌の翼に」のメロディーが脳裏をよぎりました。記事には90歳とありました。あぁ、そうなんだ。そんな年代だったんです。マリア・カラスと並び称される名ソプラノで、私のレコードコレクションの中にも何枚かあります。感情を過多に表現することなく、あくまでも知的にポエティカルに歌うシュワルツコップの歌曲は、私にとって古き良き時代の「心のゆりかご」であり、私の幼稚な精神世界の中である種の存在感をもっていたソプラノ歌手でした。
彼女のレコードジャケットには、「マリア・テレサの良い時代の香りをこめて描いたリヒャルト・シュトラウスの名作”バラの騎士”で、ウェルデンベルク侯爵夫人のマルシャリンを歌っては、当代にならぶものはない」と紹介されています。「ドイツ・オペラにおける世界的なプリマ・ドンナであるとともに、歌曲にもその深い情緒的な歌唱とその背後に秘めた知性の美しい調和をみせている」とも紹介されています。別のジャケットをみると、インタービュー記事の中で、コンサートの衣装のデザインは、ミラノで活躍するプッチーニのお孫さんにあたるヴィキさんにお願いしているというエピソードもありました。
ただ、夕刊記事には「引退後、第二次世界大戦中、旧ナチス党員だったことが明らかになり、米国などで批判された」(朝日新聞)ともあります。20世紀、激動の時代を芸術と政治の間で揺れ動きながら、必ずしもすべてが順風満帆でなかったのかもしれませんが、シュワルツコップは、多くの音楽愛好家たちにドイツオペラ、ドイツ歌曲の『心』『詩』を伝えてくれたように思います。
ところで、先週末、遅めの夕食をとりながら夕刊を眺めていると、「旧独出身の名ソプラノ シュワルツコップさん死去」の記事が飛び込んできました。この記事を読んですぐに思い浮かんだのは、私の大好きな赤盤レコード『歌の翼に』でした。「乾杯してよ」「愛の歓び」「歌の翼に」のメロディーが脳裏をよぎりました。記事には90歳とありました。あぁ、そうなんだ。そんな年代だったんです。マリア・カラスと並び称される名ソプラノで、私のレコードコレクションの中にも何枚かあります。感情を過多に表現することなく、あくまでも知的にポエティカルに歌うシュワルツコップの歌曲は、私にとって古き良き時代の「心のゆりかご」であり、私の幼稚な精神世界の中である種の存在感をもっていたソプラノ歌手でした。
彼女のレコードジャケットには、「マリア・テレサの良い時代の香りをこめて描いたリヒャルト・シュトラウスの名作”バラの騎士”で、ウェルデンベルク侯爵夫人のマルシャリンを歌っては、当代にならぶものはない」と紹介されています。「ドイツ・オペラにおける世界的なプリマ・ドンナであるとともに、歌曲にもその深い情緒的な歌唱とその背後に秘めた知性の美しい調和をみせている」とも紹介されています。別のジャケットをみると、インタービュー記事の中で、コンサートの衣装のデザインは、ミラノで活躍するプッチーニのお孫さんにあたるヴィキさんにお願いしているというエピソードもありました。
ただ、夕刊記事には「引退後、第二次世界大戦中、旧ナチス党員だったことが明らかになり、米国などで批判された」(朝日新聞)ともあります。20世紀、激動の時代を芸術と政治の間で揺れ動きながら、必ずしもすべてが順風満帆でなかったのかもしれませんが、シュワルツコップは、多くの音楽愛好家たちにドイツオペラ、ドイツ歌曲の『心』『詩』を伝えてくれたように思います。