心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

不思議なJAZZの魅力

2007-02-18 10:41:35 | Weblog
 今年は暖冬だという。確かに、そう。朝の出勤が苦にならないほどに気候は良好です。バス停近くに聳える大きな柳の木の枝先も、このところ、明るい土色の芽吹きの色を見せています。けさ、愛犬ゴンタとお散歩にでかけると、昨夜の雨もやんで、しっとりとした風情。1週間ごとに少しずつ風景を変えながら、着実に春という季節を迎えるんだろうと思います。
 さて、先週はいろいろな事が重なりあって仕事に振り回された1週間でした。週末になって、やっと解決の糸口が見えてきたときには、安堵と同時にどっと疲れが出てきました。そんなわけで、昨夜は遅くまで起きて少し頭の整理をしていました。絡み合った釣り糸を丁寧に解きほぐすかのように、ゆったりとした時間を過ごしました。
 BGMは、珍しくJAZZでした。いつもはクラシックを好むのに、方向感覚を失ったときに急旋回してしまうのが、この世界です。オスカーピーターソンやらビル・エヴァンスやらダラー・ブランドやら、ジャズといってもジャズピアノ。JAZZの世界は全くもって方向音痴なのに、なぜかLPレコードやCDがあります。ずいぶん以前にラザール・ベルマン演奏のリスト「超絶技巧練習曲」「ハンガリー狂詩曲」「スペイン狂詩曲」あたりを聴いた頃から、クラシックとジャズの世界が重なり合って見えてきて、判らないままに集め出した、そんな経緯があります。レコード店に行っても、クラシックとジャズは比較的近くに配列されていますから、発祥の文化は違っても人の「こころ」を捉える点では案外近い存在なのかもしれません。最近になって「入門:おとなのジャズドリル」という楽しい入門書が手に入ったので、昨夜はウイスキーを片手に、ぱらぱらめくりながらゆったりとした時間を過ごしました。楽しみすぎて夜更かしをしてしまいました。
 そんなわけで、きょう日曜日の朝は、ラザール・ベルマンのピアノ演奏を聴きながらブログの更新をしています。LPレコードはビクター(VIC-4010~11)。レーベルには蓄音機に耳を傾けるニッパー君の姿が描かれています。
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