心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

蝉の声を聴きながら

2007-07-22 12:29:37 | Weblog
 梅雨明けまでには、もう少し時間がかかりそうですが、それでもきょうは、蝉の声で目を覚ましました。蝉の声を聴くと、やはり子供の頃を思い出してしまいます。夏休みに、麦藁帽子をかぶって里山を走り回ったこと、夏の昼下がり、一瞬、全てが死んでしまったかのようにしんとした中で蝉の声だけが聞こえてくる不思議な風景、そんなときに、ひょっこり姿をみせる甥....。
 きのうは久しぶりに日本橋に寄り道してきました。お目当てはLPレコード。ついでにCDショップにも立ち寄って、ゆったりとした時間を過ごしました。手にしたのはグレン・グールドのバッハ「平均率クラヴィア曲集」第1巻と第2巻。CDでは、アルゲリッチとマイスキーのライブ演奏(イタリア組曲&チェロソナタ)、伊藤京子さんとのピアノデュオなど。
 このところ、仕事から帰り食事を終えると、まずはLPかCDを聴いて気分転換することが多くなりました。昼間の精神的な昂りを静めるためです。最近はアンサンブルがお気に入りです。そう、お互いが奔放に個性を主張しながら、しかしおおきな流れを形成していく様は、妥協ではなく、まさしく「創造」の世界です。演奏者の「技」と「精神」が、その出来栄えを左右する、そんな音楽空間を楽しんでいます。
ところで、昨年ハワイに行ったとき、プルメリアという植物を買って帰りました。といってもビニールの袋に直径3センチ、長さ25センチほどの花木の茎が入っているだけですが、綺麗な花の写真がついていて、日本でも咲くのかなぁと思いながら、買って帰りました。その後、小さな植木鉢にさしておきました。寒い冬の間を通じて枯れるでもなく成長するでもなく、それでも春になると陽当たりの良い場所に出しておきました。すると、1ヶ月ほど前から頂点のあたりに動きが出てきました。で、そっとしておいたら可愛い葉っぱが出てきました。うまく育てられればと、プルメリアに関するブログも見つけて、育て方をチェックしています。大きくなって綺麗なお花を咲かせたら、このブログで紹介したいと思います。
 きょうは蝉の声を聴きながらのブログ更新でした。でも、蝉って、どうして必死に鳴き続けるのでしょう?何を表現しようとしているのでしょう。何年もの間、地中深くで過ごしてきて、やっと地上に這い上がり、孵化し、まさにメタモルフォーゼ(変態)を行動で示しながら、しかし僅か数日で命を全うする。環境変化に耐え種の存続のために必死で生きようとする蝉の、その「こころ」が知りたくなりました。
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