今年のお正月は、元旦に続いて翌2日も初詣に出かけました。長く関西にいながら、これまでお正月には一度も行ったことのなかった石清水八幡宮と伏見稲荷大社に家内と次男君を連れてでかけました。いずれもびっくりするほどの人出で、本殿に辿りつくのに40分ほどかかる、そんな初詣でした。
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伏見稲荷では、本殿にお参りをしたあと、千本鳥居を通って奥社奉拝所まで歩きましたが、そこにおもしろいものがありました。「おもかる石」です。願い事の成就可否を念じて石灯篭の空輪(頭)を持ち上げ、そのときに感じる重さが、自分が予想していたよりも軽ければ願い事が叶い、重ければ叶い難い、それを自ら占うというものでした。で、持ち上げてみると、思っていたよりも軽く感じました。なんだか期待の持てる1年になりそうです。
そんなのんびりしたお正月休みを終えると、4日の大阪新年互礼会を皮切りに週明けの広島での新年会まで、連日どこかの会場に顔を出す、そんな日々が続きました。ということで今日は中休みといったところでしょうか。
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今日はいつも通り朝早く目覚めると愛犬ゴンタとお散歩でした。出がけに玄関の窓をみるとしめ飾りの稲穂を2羽の雀が啄んでいました。親子でしょうか、それともご夫婦なんでしょうか、互いに相手に目配りしながら朝食を楽しんでいるようでもありました。そんなわけで少し出発の時刻を遅らせて出かけましたが、いつも通るバス通りに差しかかると朝日が眩しく街を照らしはじめていました。いつも通りの風景のなかでいつも通りお散歩をしている。もう何年も同じことをしてきたような錯覚を覚えました。
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そうそう、お正月休み最終日の3日夜、ふだんの生活に戻ることへの無意識の拒否反応なのか、なかなか寝つけなかったので、ベッドのなかでNHK「ラジオ深夜便」を聴いていました。アンカーは遠藤ふき子アナウンサー。そう午前2時頃からでしょうか。新春特集「クラシックを楽しむ」というコーナーがあって、文春新書「丸山眞男 音楽の対話」を著した音楽プロデューサーの中野雄さんが登場されていました。その中野さんが紹介されたのがピアニストの上杉春雄さんとテノールの米澤傑さんでした。夢うつつのなかでなぜか印象に残ったのは、上杉さんが札幌麻生脳神経外科病院神経内科医長、米澤さんが鹿児島大学医学部教授(病理学)にして国際的に注目される論文を多数発表されていながら、お二人とも積極的にコンサートをこなし、CDも発売しているという異色の人材であったことでした。
今年はうさぎ年ですが、「二兎を追う者は一兎をも得ず」。同時に二つの事をしようとすれば両方とも成功しない、というのが凡人の理解ですが、このお二人は凄い。右脳と左脳の構造が違うのかなあと思いつつ、うつらうつらしながらいつの間にか朝を迎えました。
翌4日、新年会の帰り道、紀伊国屋書店に立ち寄って「人間の建設」という薄っぺらな新潮文庫を買って電車のなかで読みました。評論家の小林秀雄さんと数学者の岡潔さんの対談なのですが、文と理の巨人の対談を興味深く眺めました。アインシュタインが登場し、ベルグソンが登場する。お二人の議論に全く違和感がない。いったいどういうことだ。
この、激動にして多様性に富んだ時代、限定された視点だけでものを見てはいけない、ということの警鐘のように、私には思えました。これらの方々の真似は決してできないけれども、しかし自らの思考を意識して狭める必要もないだろう。むしろ自由奔放に発想を広げていくことの楽しさのようなものを気づかせていただきました。ことし1年も楽しく、そして貪欲に物事を見、考えていこうと思います。
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伏見稲荷では、本殿にお参りをしたあと、千本鳥居を通って奥社奉拝所まで歩きましたが、そこにおもしろいものがありました。「おもかる石」です。願い事の成就可否を念じて石灯篭の空輪(頭)を持ち上げ、そのときに感じる重さが、自分が予想していたよりも軽ければ願い事が叶い、重ければ叶い難い、それを自ら占うというものでした。で、持ち上げてみると、思っていたよりも軽く感じました。なんだか期待の持てる1年になりそうです。
そんなのんびりしたお正月休みを終えると、4日の大阪新年互礼会を皮切りに週明けの広島での新年会まで、連日どこかの会場に顔を出す、そんな日々が続きました。ということで今日は中休みといったところでしょうか。
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今日はいつも通り朝早く目覚めると愛犬ゴンタとお散歩でした。出がけに玄関の窓をみるとしめ飾りの稲穂を2羽の雀が啄んでいました。親子でしょうか、それともご夫婦なんでしょうか、互いに相手に目配りしながら朝食を楽しんでいるようでもありました。そんなわけで少し出発の時刻を遅らせて出かけましたが、いつも通るバス通りに差しかかると朝日が眩しく街を照らしはじめていました。いつも通りの風景のなかでいつも通りお散歩をしている。もう何年も同じことをしてきたような錯覚を覚えました。
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そうそう、お正月休み最終日の3日夜、ふだんの生活に戻ることへの無意識の拒否反応なのか、なかなか寝つけなかったので、ベッドのなかでNHK「ラジオ深夜便」を聴いていました。アンカーは遠藤ふき子アナウンサー。そう午前2時頃からでしょうか。新春特集「クラシックを楽しむ」というコーナーがあって、文春新書「丸山眞男 音楽の対話」を著した音楽プロデューサーの中野雄さんが登場されていました。その中野さんが紹介されたのがピアニストの上杉春雄さんとテノールの米澤傑さんでした。夢うつつのなかでなぜか印象に残ったのは、上杉さんが札幌麻生脳神経外科病院神経内科医長、米澤さんが鹿児島大学医学部教授(病理学)にして国際的に注目される論文を多数発表されていながら、お二人とも積極的にコンサートをこなし、CDも発売しているという異色の人材であったことでした。
今年はうさぎ年ですが、「二兎を追う者は一兎をも得ず」。同時に二つの事をしようとすれば両方とも成功しない、というのが凡人の理解ですが、このお二人は凄い。右脳と左脳の構造が違うのかなあと思いつつ、うつらうつらしながらいつの間にか朝を迎えました。
翌4日、新年会の帰り道、紀伊国屋書店に立ち寄って「人間の建設」という薄っぺらな新潮文庫を買って電車のなかで読みました。評論家の小林秀雄さんと数学者の岡潔さんの対談なのですが、文と理の巨人の対談を興味深く眺めました。アインシュタインが登場し、ベルグソンが登場する。お二人の議論に全く違和感がない。いったいどういうことだ。
この、激動にして多様性に富んだ時代、限定された視点だけでものを見てはいけない、ということの警鐘のように、私には思えました。これらの方々の真似は決してできないけれども、しかし自らの思考を意識して狭める必要もないだろう。むしろ自由奔放に発想を広げていくことの楽しさのようなものを気づかせていただきました。ことし1年も楽しく、そして貪欲に物事を見、考えていこうと思います。