心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

秋の「古本祭」

2014-10-12 08:56:49 | 古本フェア

 強烈に強い台風19号が本土上陸を伺っています。でも、ここ大阪は、いくぶん風音が目立ってきたものの、秋の肌寒さを感じる程度です。台風がやってくるまでに庭の掃除でもすませておきましょう。
 夏を挟んで横道に逸れていた私の読書遍歴、ふたたび塩野七生さんの「ローマ人の物語」に舞い戻ってきました。先週半ばから読みかけの第34巻「迷走する帝国(下)」を手にとり、きのう読み終えました。いよいよ、ユダヤ教から独立したキリスト教がローマ帝国に定着していく時代に入っていきます。さっそく本屋さんに走って、「最後の努力」の上・中・下の3巻を買ってきました。塩野さんの歴史観にふれながら、全43巻を読み切るのは年末?浮気心いっぱいの私ですから、年を越すかもしれません。このブログで探してみると、2006年に17巻「悪名高き皇帝たち」にふれていますから、第1巻「ローマは1日にしてならず」を起点にすれば、10数年をかけて、その時々の現実社会に翻弄されながら読み進んでいることになります。
 そんな秋の3連休ですが、昨日は朝から関西古書研究会共催の「四天王寺秋の大古本祭り」に行ってきました。今年のテーマは「”明治”日本を知るには、明治が最高!」です。遠くにアベノハルカスが見える四天王寺さんには、今年も多くの古書店が出店していました。9時過ぎに家を出て10時半に境内に到着、古本の量に圧倒されながら各店舗を回っていたら12時半を過ぎていました。新刊書店のようにテーマごとに本が並べてあるわけでもありませんから、選書も時間がかかります。そんな本の山からお目当ての本を探すのは大変です。お目当ての鶴見和子曼荼羅は見つかりませんでしたが、小泉八雲の「日本瞥見記」(上下)を見つけることができました。
 実はこの日は、古本祭のハシゴをしました。同じ日程で大阪天満宮境内で大阪古書研究会主催「天神さんの古本祭り」を開催しています。地下鉄谷町線の四天王寺前夕陽ケ丘駅から南森町駅に向かいました。駅を降りて地上に上がると、日本一長い「天神橋筋商店街」を歩いて天満宮をめざしました。出店数は四天王寺さんの3分の1程度ですが、私の関心を誘う本が多かった、というよりも量が少ないので目移りしなかった?のかもしれません。ここでも1時間あまり見て回り、アンドルー・カズディン著「グレン・グールド アットワーク」、吉田秀和著「新・音楽展望」、ウォルター・ワンゲリン著「小説”聖書”」、そして「アンネの日記」をご購入でありました。四天王寺さんも、天神さんも15日までの予定でしたが、台風の影響もあって今日12日までに短縮されるようです。
 当分は積読ことになりますが、昨夜は遅くまで「日本瞥見記」を眺めておりました。本を読む時間がほしい!でも、目の前に自由な時間をたっぷり差し出されると、それはそれで困ってしまうかもしれません。でも、何歳になっても好奇心だけは旺盛な初老としては、まんざらでもないかもしれません。晴耕雨読、私の理想郷です。(笑)

 昨日、家内から京都国立博物館の特別展覧会「国宝鳥獣戯画と高山寺」のチケットをいただいたので、台風の様子をみながら可能なら明日でかけようと思っています。そして週末は兄の三回忌法要のため田舎に1泊2日の小旅行です。よって来週のブログ更新はお休みになります。きょうは館野泉さんのピアノで、セヴラックの「ひまわりの海」を聴きながらのブログ更新でした......。

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