きょうもここ大阪では清々しい秋空が広がっています。お不動さんの奥の院では小鳥たちが力強くさえずり、年老いた私になんとなく元気を与えてくれています。そんな朝のお散歩ですから自然と足どりも軽やかです。
さてさて、先日の日曜日は母校のホームカミングデーがあり、半世紀も前に集った仲間たちと楽しいひと時を過ごしました。会場となった良心館の至る所で様々な団体の集いが開かれ、廊下にまで笑い声が漏れ聞こえてきます。人間、歳をとっても半世紀も前のことを昨日のことのように思い語ることができます。
でも、寄る年波には勝てません。いつも参加していただいていた先輩の中には、キャンパスまでおいでいただくことが適わない方もいらっしゃいます。だんだんと寂しくなってきますが、当日の模様はスライドショーにまとめてお届けすることにいたしました。
今週のもうひとつのイベントは、アンドリス・ネルソンス指揮のボストン交響楽団のコンサートでした。5年ぶりの来日とのことでしたが、以前聴いたのはいつだったことか。この日はベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」(ピアノは内田光子さん)とショスタコーヴィッチの交響曲第5番「革命」でした。フェスティバルホールは、コロナ前と変わらず見る限り満席状態。みんなでボストン響を楽しみました。
内田さんの曲はレコードやCDでふだんよく聴いていますが、直接お目にかかったのは実は初めてでした。オーケストラに語りかけながら凛々しく対峙される演奏に感銘を受けたものでした。
2曲目の「革命」。思えば歳をとってから交響曲をまともに聴いたことがなかったように思います。歳のせいでしょうかねえ。若い頃はマーラーを含めて結構楽しんでいたのですが.......。
ソヴィエト社会主義政権下にあってショスタコーヴィッチも立ち位置にずいぶん苦慮した時期がありました。この日は現在も続くロシアのウクライナ侵攻のことを思いつつ、しかしながらロシアの偉大な作曲家の世界を理解しようと努めもしました。政治と芸術(音楽)。チャイコフスキー、ラフマニノフ、ムソルグスキー、ストラヴィンスキーなど様々な作曲家を生んだロシアの「心」が、現実の世界とあまりにも乖離していて複雑な思いもいたしましたが、とにかく久しぶりに本格的な交響曲を楽しみました。
そんな余韻を楽しむかのように、昨日はレコード棚から小澤征爾指揮のボストン交響楽団とゼルキンによるピアノ協奏曲「皇帝」を、またレナード・バーンスタイン指揮ニューヨークフィルハーモックによる交響曲「革命」を取り出して楽しみました。
そういえば、この日、曽根崎の地下にある花次郎さんでコケモモ(クランベリー)を買って帰りました。3個で100円という特価品でした。
さてさて、秋も深まってきましたが、来週は久しぶりに横浜に出かけてきます。3歳を迎える孫娘の七五三のお祝いに馳せ参じるためです。爺バカもよいところですが、彼女が二十歳を迎える頃にはもうこの世にはいないでしょうからね。(笑)