レイキャビークから南西に突き出た半島には、首都への国際空港ケプラヴィークとレイキャネスの有名なブルーラグーンがあります。
私たちはレイキャビークのキャンプサイトを後にすると一路ブルーラグーンを目指しました。国際空港や有名観光地があるため道路は環状路N1を外れても非常によく整っており、周囲の荒れ果てた火山岩の平野に直線道路が延びています。
ブルーラグーン(写真2)は、すぐ近くで地熱発電に使用された後の熱湯を流し込んで作られた温泉プールですが、写真1で見られるように、ラグーンの周囲に広々と流し込んだ湯の冷却水と熱湯を混ぜたものがラグーンの一部から流れ込んでいます。その温度が39-40度くらい(中心部のみ)で温泉好きの日本人にはややぬるめ、おまけにこの地は海に近く、一年中風が強くて寒くがっかりしました。
水着を着て入りますが、観光バス等で行くと時間制限があって体が温まる前に出ないといけないので、全く欲求不満になることでしょう。この日も観光バスが5台駐車していて中国やヨーロッパの観光客がたくさん入浴していました。入場料も二人で22ポンド50ペンス位(4500円)単に入浴のためには高いと思います。
私たちには時間制限がありませんから、1時間半ほどもゆっくり浸かりおまけにサウナにも入って温まったので、この日の寒風にもめげず夜まで気持ちよく過ごせました。
唯このラグーンに併設した美容マッサージやヘルスセンター等が、お金持ちの観光客にとっての楽しみなのかも知れません。このラグーンの玄関や建物の中に使われていた火山岩を使った壁(写真3)には、なるほど素晴らしい利用方法だと感心しました。
このレイキャネス半島は今も地下火山活動が激しく、いたるところに水蒸気が上がり、地熱利用の工場が見られます。又海鳥が多く海岸線では英国では見られない鳥を見かけました。
又レイキャネスではストーレ・サンドヴィーク(写真6)がアメリカ大陸とヨーロッパ大陸との接触地点なのだそうです。地球の亀裂が北から南に走っていて地表に現れた割れ目がこの土地だそうで、割れ目にかかる橋に説明書きがかかっていました。観光バスは一台も見られず、道端の観光案内も目立たず簡単に見落としてしまいそうな表示でした。
このあたり一面も火山活動が激しかったようで、写真7で見られるように一度醒めた溶岩が又地下からのガスの噴出で盛り上がった様子が良く判ります。