ライン出版編集部

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ライン(rein)出版編集長の日常と雑感

ヤマアラシのジレンマ

2009-05-25 13:54:20 | Weblog
同窓会報を何気なく読んでいたらこんな文章が目に留まったので。

ある冬の朝、
寒さにこごえたヤマアラシのカップルが
お互いに暖めあおうとして近づいた。
ところが近づけば近づくほど
自分の棘で相手を傷つけてしまう。
そこでヤマアラシはどうしたか?

近づいたり離れたりを繰り返し
適当に暖かく、しかもお互いを傷つけない
ほどよい距離を見つけ出したんですって。

以上はショウペンハウエルの寓話を基にして
フロイトら精神分析学者によって考え出された理論。

距離がなくなればなくなるほど
愛と憎しみといった相反する気持ちの葛藤(ambivalence)が募るもの。

うん、人間世界でも思い当たること多し。

有名な話ではあるけれど、
改めてふ~ん、と思いました。

この理論は卒業式の祝辞で引用されたそうです。