ライン出版編集部

一人一著作を!
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ライン(rein)出版編集長の日常と雑感

山椒みそ

2011-05-17 16:29:26 | Weblog
何年も前に実家から移植した山椒が育って
特に今年は葉っぱが折り重なって茂るほどに。

芽のほうは飾りに使えるとしても
固そうな葉っぱをなんとか有効利用できないだろうか。
そうだ、母はよく山椒みそを作って宅急便で送ってくれたっけ。

で、これまた母愛用のすり鉢とすりこぎを登場させて作業開始。
使わないなら処分せよ!と厳しい言葉を浴びせられながら
守りぬいたすり鉢が役立つ時が来たわけです。

フードプロセッサーなどがあれば簡単に、滑らかに、すぐできてしまうところ
すり鉢では気長にすります。

この作業が鰹節を削るときのようにとても豊かな気分にしてくれます。

ああ、食文化ここにあり!

お味噌は大分の麦みそを使い
さとう、みりん、酒で調味し
熱に通して日持ちするようにします。

山椒みそはご飯にも
お豆腐やこんにゃくにも、
タケノコにも合います。

料亭の味、とか、京都の味、とか言ってもらえました。

マイブームです。


改札を出ると

2011-05-17 09:05:49 | Weblog
「がんばりましょう」という看板が。

東京武蔵野市からの応援もあったようですね。
銘菓じゃんがら大好きと書かれていました。
今もお菓子の製造販売は続いています。

街のいたるところに
がんばらなくては、がんばろうね、という空気が満ち満ちて。

でも駅前が怖いほどひっそりとしていて暗い。
一刻も早く復興に向かってほしいと思いました。

がんばれ!いわき。

復興はまだ

2011-05-17 08:36:19 | Weblog
父の命日が近づき、
震災以来、というか昨年の秋彼岸以来初めて故郷へ。
目的は墓参と被災見舞い。

常磐線の車窓風景は
歌の歌詞ではないけれど
悲しくて悲しくて…
やりきれない気持です。

なぜなら屋根瓦が落ちた家のなんと数多いこと!
沿線にずっとです。
瓦不足で直したくても直せないのだなあという印象。
屋根に青いシートをかぶせ、砂袋みたいなもので抑えてあり、
昨日は風が強かったこともあって
シートがパタパタと翻っていました。
もっと強風が吹いたら飛んで行ってしまいそう。
心配です。

それに田んぼ。
田植えが終わっている箇所でも
自家用米の分だけのような気がするくらい
手つかずの田んぼも多いのです。
収穫しても売れないお米、
作っても仕方がないとあきらめているのでしょうか。
茨城から福島にかけてず~っとそんな調子です。

畑も元気がありませんでした。
雑草が生えて放置されているようです。

だいじょうぶでしょうか、日本の農業は。

それに水戸偕楽園。
いつも車窓から眺めていた「偕楽園」と書かれた杭が
前に倒れたままになっていたこと、
周辺で見られた崖崩れの跡、
竹藪が斜めになぎ倒されている風景…。

なんだか悲しいばかりです。

県境を越えていわきに入るとさらに惨状はひどくなり、
瓦が崩れたままの家、傾いた蔵などもありました。
窓ガラスや壁が割れ崩れたままの工場も。
きっと操業停止状態なんでしょう。

うさぎおいし こぶなつりし かの故郷はどこへ、
といった心境です。

それでもヤマフジ、ヤマボウシ、アカシヤは咲いています。
ですから余計に悲しくなってきます。
がれきの山にヤマドリ(たぶんキジ)が凛々しく立っていたのが象徴的な光景でした。

画像は菩提寺の山門。
修復中。
本堂の瓦もすっかりおちていました。