ふぢはら の おほき きさき を うつしみ に
あひ みる ごとく あかき くちびる
この歌碑があるのは奈良の法華寺。
法華寺は、藤原不比等の娘である光明皇后(聖武天皇妃)が父の没後奈良に建立した
総国分尼寺です。
本尊の十一面観音立像は皇后を象って作ったと伝えられており、
豊麗な女性を思わせる榧の1本造で、平安時代作の国宝。
藤原時代の立派な皇后を
実際目のあたりにするように思われる
美しい赤い唇の色であるなあ!
という意味。
光明皇后は病む人々を境内の蒸し風呂に入れ千人の垢を流したとされ、
平安のナイチンゲールともいわれているようです。