春の呼吸

明るい陽のあふれる休日の午前。
ベランダとリビングの窓を開け放し、
窓際にイチゴの鉢植えをおく。
白い小さな花と小さな果実。
風が家の中を通り抜け「風の道」となる。
イチゴの香りが流れてくるような気がする。
…後略

これは2007年の新聞のコラム。
切り抜きからの引用だ。
まさに今の季節である。
わが家の風景でもある。



そしてそこにはこの詩が添えられている。
民衆詩人、福田正夫の「太陽と春」。

和らかい風が、
輝いた海岸から地上にのぼる。
光ってる畑、
光ってる樹、
光ってる葉、
一つ一つがみんな春の呼吸。


平和を願う気持ちが強まってくる。