ライン出版編集部

一人一著作を!
rein(独)を信条に
誠実な出版を目指す
ライン(rein)出版編集長の日常と雑感

復興はまだ

2011-05-17 08:36:19 | Weblog
父の命日が近づき、
震災以来、というか昨年の秋彼岸以来初めて故郷へ。
目的は墓参と被災見舞い。

常磐線の車窓風景は
歌の歌詞ではないけれど
悲しくて悲しくて…
やりきれない気持です。

なぜなら屋根瓦が落ちた家のなんと数多いこと!
沿線にずっとです。
瓦不足で直したくても直せないのだなあという印象。
屋根に青いシートをかぶせ、砂袋みたいなもので抑えてあり、
昨日は風が強かったこともあって
シートがパタパタと翻っていました。
もっと強風が吹いたら飛んで行ってしまいそう。
心配です。

それに田んぼ。
田植えが終わっている箇所でも
自家用米の分だけのような気がするくらい
手つかずの田んぼも多いのです。
収穫しても売れないお米、
作っても仕方がないとあきらめているのでしょうか。
茨城から福島にかけてず~っとそんな調子です。

畑も元気がありませんでした。
雑草が生えて放置されているようです。

だいじょうぶでしょうか、日本の農業は。

それに水戸偕楽園。
いつも車窓から眺めていた「偕楽園」と書かれた杭が
前に倒れたままになっていたこと、
周辺で見られた崖崩れの跡、
竹藪が斜めになぎ倒されている風景…。

なんだか悲しいばかりです。

県境を越えていわきに入るとさらに惨状はひどくなり、
瓦が崩れたままの家、傾いた蔵などもありました。
窓ガラスや壁が割れ崩れたままの工場も。
きっと操業停止状態なんでしょう。

うさぎおいし こぶなつりし かの故郷はどこへ、
といった心境です。

それでもヤマフジ、ヤマボウシ、アカシヤは咲いています。
ですから余計に悲しくなってきます。
がれきの山にヤマドリ(たぶんキジ)が凛々しく立っていたのが象徴的な光景でした。

画像は菩提寺の山門。
修復中。
本堂の瓦もすっかりおちていました。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿