aspettare

イタリア語で 待つ、、、
どうってことないけど発音が好き、、、

テント泊とお天気の本

2024-07-31 07:43:02 | 山の事
山始めようかな〜とまだまだ道具も基本を揃えた位の頃、山修行さえも考えていなかった頃に山に行くなら山の事勉強しておかなきゃと、色々と山登りの初心者向けの本を当時何冊か読んでいました。


その中の一冊、「テントで山に登ってみよう」
混んだ山小屋より楽しそう、、、。
そう思って読んでみました。

今ではすっかり内容も忘れています。
ので、また読み返してみました。
うんうん、と当時ではよく分かっていなかった事も理解出来ます。
何事も実行して考察するのが一番ですね。

今回、持ってきたら良かった物。
一番は、、、。
オニヤンマくん!
「え〜!」 ですよね。笑

オニヤンマくん、ホームマウンテンでは私のトレードマーク。
無敵の相棒。
でも効果の程は信じない人の方が多い。
このオニヤンマくん、私は二代目です。
初代の仔は羽が割れてしまって壊してしまいました。
テープとボンドで手当をしたのですが、山では心許無いと新しく買い直しました。
ですが、折角手当したので勿体ないなとベランダに吊るしてみたのです。
これが効果絶大。
なんとそれまで細かい虫が網戸に張り付いていたり、入って来ていたのに一切見かけない。
オニヤンマくん最強です。
テントでは虫が入って来ます。
私は虫は割りと平気で素手で捕まえて外に逃がします。
これが面倒臭い。
なのでオニヤンマくんを出入り口に吊り下げて置けば良いんじゃないかと。
最強の相棒も連れて来るべきだったな〜と思ったのでした。


もう一つ、読み返している本。
お天気の本です。
今回は本当にお天気がギリギリ迄読めなくて泣かされました。
現地の日中の単純な雲行きならぱ大抵は先の天気が読めます。
が、翌日となると難しい。



天気予報をこまめにチエックするのも大切ですが、電波が届かないとか低山とか自分で予想しなければならない時の知識も少しでも入れた方が良いなと感じました。

前回登った赤岳の山頂から見た富士山の雲。
見たことが無くて、笠雲とも違うな〜と他の方と「あれは何雲なんでしょうかね〜」と話でいたのですが、一人の方が「笠雲だ」と言われていたので、笠雲も色々な形があるんだと見ていました。
本を読み返してみたら、ありました。
あれは「吊るし雲」と言うようですね。
笠雲は山の真上、吊るし雲は風下に出来るそうです。
笠雲が富士山に出来ると雨が降ると言いますが、麓ではなく山頂付近だけの様です。
笠雲と吊るし雲が出ている山は悪天候になるそうです。

知らないことが一杯。
勉強になります。











上高地からの、、、撤退

2024-07-26 11:31:00 | 登山
八ヶ岳に行ってからの翌週。
指定していたお休みがあり行きたかったお山もキャンセル。
で、どうしようかと、、、。
どうせならテント泊しよう!と。
南アルプスか北アルプスへ、、、。
春に行きたかったけど休みが合わずに行けなかった上高地へ行こう!
高山病に悩まない徳澤園でテン泊して蝶ヶ岳へ日帰りで行こうと思いました。
4日もお休みがあるので、1日目に徳澤へ、2日目に蝶ヶ岳へ、3日目にもう一泊してのんびり帰って来ようと思いました。


車を駐車したら運良くすぐにバスが来ました。
上高地行きのバスに乗ります。


今日は最高のお天気です。
夏休み最初の週なので、観光客も多いです。


梓川左岸道は工事中で右岸道しか通ることが出来ません。


遠回りしながら進みます。


眺めも良し

ザックは16キロくらい、ストックいるかと思いましたが、平坦な道ではストック無しの方がブレずに歩けました。
てか、ストック慣れて無いからねー。
少しずつ、これから使える様にしていこうと思います。

明神橋が見えて来ました。


橋を渡って。

ここで少し休憩します。


また一時間程歩きます。


景色に癒やされますね〜。


そして徳澤園に着きました。
隣でテントの受付します。

何処に張ろうかウロウロしていたら男性の方がやって来られました。
その方は手慣れたものでささっと場所を確保して敷物だけ出して寝っ転がっていました。

一生懸命テント取り出してワチャワチャしてる私を見ていたようで、
「探しているのはこれでは無いですか?」
大きな石を渡してくれました。
丁度テントのペグを出している所でしたので、助かりました。
ここは場所によっては小石が多いのか打ちにくい場所もありました。
すぐに刺さる所ばかりでは無いですね。

男性の方はベテランさんのようで、こんな人がそばに居て下さると心強いですね。

そして男性の方、「相当山やっていますね〜。持ってる物が本格的ですもん〜。」
私、「いえ、それほどでも、、、。山小屋ばかりで。」
「テント泊もこうして山では初めてなんです。」
まあ、持ち物はトライアンドエラーの繰り返しで、今はもう不動の愛用品ばかりですけどね。


頑張って立てたマイテントと北アルプスの景色。

実はこの後3回位色々と訳あって引っ越ししました。笑
「初日でもう3回も練習出来ました。」と笑いながらそれを話してたら男性の方
「3回も張っただけあって、もう角度とか張り方完璧じゃないですか〜」


テント張ってからは男性の様に寝っ転がってボーっと空を流れる雲見てました
そんな時間、子供の頃依頼じゃないかな〜、、、。
楽しいね。

と、お腹が空いて来たので徳澤園でピザを食べに行きました。
カレーも美味しそうでしたが、夕飯の一日カレーにしようと思っていたので、またいつか、、、。


丁度お昼時とあって、すごく混んでいて高齢のご夫婦が「ここ良いですか?」と相席になりました。
お二人はカレーの大盛りで、先に来た私のピザを見て
「ピザも美味しそうだね〜」とお二人で、、、。
仲の良い事、、、。笑


その後、登山口の確認をしに行きました。

テン場迄戻ると続々とテントを張りに人が来てました。
学生さん達が多かったです。
私の前にも何処か大学の部活の生徒さん達と顧問の先生が来てました。
時折突風が吹いてましたが、なんと、私の真横にテントが一張飛んで来ました!
周りからきゃー、わ~の声がしたと思ったら真横に私と私のテントめがけて飛んできた。
自分のテントを守らなきゃと片手で飛んできたテントを止めましたよ。
なのに、そのテント顧問の先生のテントなのですが、すぐ横なのに飛んでった事に全然気づいていなくて、一人の生徒さんが飛んできて「すみません」と持って行かれました。
大丈夫か?顧問の先生、、、。と思いましたよ。笑


日中は暑くて、木陰から山を眺める。
以前登った前穂高岳の山頂が良く見えます。
岳沢小屋では高山病も出なくて調子良かったな〜。
あの時はビール迄飲めた。笑


マイテントは快適でした。
テント生活、私は合うみたい。
エアーマットも快適。
まあね、マットも寝袋も主な物はご近所の山ショップのガチ登山のお兄さんがアドバイスして選んで下さったからね。
ぐっすり朝まで起きる事無く眠れました。

が。しかし、、、。
目が覚めて少ししたら大雨と雷、、、、。
予報では、、、。
上高地に入る迄は雨がぱらつくくらいだったのに、なんと前日では雨と強風予想。
今回は予報通り、、、。
てか、急に変わっていますけど、、、。涙
でも、昼頃は風速17メートルとのこと。
突風はその2倍です。

無理ですね〜。
こんなガスガスでは登っていても楽しくないでしょう。
前回の八ヶ岳でもお話したように、山は安全第一。
もはやなんの迷いもありません。
撤退です。
雨が落ち着くのを待ってテントの撤収をしようと思いました。

前日の男性の方はもう片付けて目的地に向かったようでした。
まだ何人か残っていたけど、学生さん達も皆行ったみたい、、、。
凄いですね。この嵐の中を、、、。
で、淡々と雨でぬれたテントを片付けていたら年配の女性の方が「すみません、ちょっといいですか?」と。
私 「はい」
女性「今日はこの後どうされますか?」
私 「私は帰ります。」
と話すとその方、行くかどうしようか迷っていらっしゃるよう。
女性「今日はこんな状態ですと止めた方が良いですかね〜」
私 「はい、今日は1日こんな状態ですし、ここはまだ落ち着いていますが、上は強風だと思います。」
女性「やっぱり行かない方が良いのかな、、、」
私 「どちらに行かれますか?」
女性「北穂高です」
私 「なら尚更止めた方が良いかと、今日は強くて17メートルだそうです、その時の瞬間風速が2倍という事は34メートルなので飛ばされますよ、ましてや岩場ですから遮る物も無いし。」
女性「そうですよね〜」
私 「山はいつでも登れますが、命は一つしか無いですよ」

女性の方はどう見ても70才位だと思います。
若い子ならともかく、そのお年でこんな日に登るなんてと思いました。
八ヶ岳と同じ、遭難してほしく無かったです。
色々と聞くと茨城からで涸沢で知人と合流するとか、でも連絡が取れないと、、、。
この時間からでは登ってももう間に合わないしと、、、。
年を考えたらもう登れるチャンスも少ないしと。
登れるうちに登っておきたい。
趣味は山しか無かったから、もう諦めて他の趣味を見つけたり、観光したりにしようかしらとも思っていますと。
私は慰めもあって「ロープウェイで行ける山だってありますよ」というと、
「そんな山は、、、」って納得出来ないようであった。

この方は登山が本当に好きなんだなと思いました。
止め時を探しいているようなそんな葛藤を持っていらっしゃるんだろうなと思いました。


帰りの道でもずっと強風が吹いていました。
ここでこの天気と風なら上はもっと強風だろうなと、今日は遭難者が出ませんようにと道道祈りながらの帰り道でした。


温泉に到着。
山には登らなかったけど、水分含んで重くなったテントでザックの重さに疲れた〜。


ひらゆの森は何度か訪れましたが、今回は露天風呂に全部入って来ました。
お気に入りの湯船も見つけちゃいました。


駐車場に戻ってもどんより雲に覆われていました。
この日は岐阜を出るまでは高速も雨でした。
名古屋は晴天だよ!

心配で翌日の遭難ニュース見ましたが、遭難者が結構いました。
あの女性の方、登られなかったかな〜
「登る達成感より、私は一つしかない命の方を取ります。」と八ヶ岳より結構熱弁しちゃったな〜。
雨の中で必死にテント片付けながらだったから余計にだったけど。
「あーやって行ってしまう人達は危険な目にあったことがないから分からないんですよ。
突風が吹いたら身体浮きますよ。私は北アルプスの稜線で経験あるから行きません。
沢なら増水もありますよ。
もし、待っていてくれる方がいらっしゃるなら行っては駄目です。その方達の為に。
先週の八ヶ岳も帰りは爆風でしたが、私は無事帰ってこれたのは運が良かったからだと思っています。」
私に似合わず熱弁してしまった、、、。










八ヶ岳の帰り道で決めた事

2024-07-26 11:12:00 | つぶやき
八ヶ岳の山頂の山小屋に泊まる事にはもうひとつの試したい事がありました。
アルプスに登る時、私にはひとつの悩みがあります。
それは高山病。

歩いている時は症状と言っても2500メートル辺りから呼吸が苦しくなるくらいで、気分が悪いとか頭痛がするといった症状はありません。
しかし、寝ると駄目なのです。
熟睡すると気分が悪くなる。
時には頭痛も伴う。
でも頭痛は稀で絶対来るのは吐き気。
それも普通は何日も登っていると治まると言いますが、何日経っても駄目。

一旦吐き気で目が覚めると朝まで続き、結局朝ごはんさえも食べられません。
これは山登りには致命的だと思います。
年齢を重ねるごとに酷くなってる気がします。

特に流行り病で一ヶ月もの間サチュレーションが92%だったので不安で呼吸法を実践しました。
腹式呼吸で酸素を沢山取り入れる様になりました。
最初はこれをやると頭がクラクラしていましたが、今では慣れてホームマウンテンでは普通に呼吸出来るようになり肺にも入り易くなりました。
これを高山で実践してどうなるか確かめたかった。

いつもは2500メートル付近から呼吸が苦しくなり頭がクラクラしますが、今回八ヶ岳では呼吸はしっかり出来ていました。
多少呼吸は早くなりましたが、意識して呼吸すれば今までより苦しいとは思いませんでした。

そして今回はGarminを着けています。
これは心拍数とSpO2が計測出来ます。
以前八ヶ岳に登った時はパルスオキシメーター持参で山小屋で座っていると80%台でした。
今回は座っていてもずっと90%台。
良い感じでした。
横になってみても90%台。
これは良いかも、と期待したのですが、、、。
夜中の爆風に目が覚めて、頭痛がする、、、。
見ると80%台迄落ちている、、、。
それでもまだ我慢出来ていたし、なんとか体制を整えてまた眠りに就きました。
朝方気持ち悪くて起きました。
見ると74%迄下がっていました。
やっぱり駄目だった、、、。
朝食もまともに食べられずの最悪のコンディションでの最悪の天候での下山。
動き出せば普通に戻りますが、何も食べれずでは体力が、、、。
今までとは違い胃か肺か分かりませんが違和感を感じます。
やはり流行り病の後遺症のせいでしょうかね〜、、、。

行者小屋からの安全地帯に入ってから、車での3時間の帰り道、ずっと音楽も流さずに考えました。
もう無理だな〜と。
楽しく無い山はいくら大好きな稜線でも歩けない。
もう2500メートル以下、いや2300メートル以下の山小屋しか泊まれない。

Garminには毎週の様に高山に泊まれば慣れると表示されるが私にはそんなに山に泊まれる環境ではない。
連休すらなかなか取れないのに、、、。
仲の良い方も同じ様に高山病に悩んでいらしたけど、毎週アルプスに登ってたら治ったと仰ってました。
きっとそれしか方法は無いのね、、、。
と、言う事で「私はアルプスの高山小屋泊まりは諦めよう!」と決めました。
仕方が無い、一人で無ければ皆さんに迷惑をかける。

日帰りでロープウェイで行ける所でも景色が良ければ楽しいし。
低山でも良い山はいくらでもある。
ずっと帰りの車の中で自分に言い聞かせていました。
やるだけの事は全てやっての結果だからね。

八ヶ岳から見えていた予定していた山はキャンセルです。
仕方がありません。
もう潔く切り替えようと、でも決めたら清々しい気持ちにもなれました。
苦しい登山はしたくありません。
マラソン大嫌いな私が良く登ってるよって今でも思いますからね。

職場に行って、真っ先に希望休を消しました。
もう何ヶ月も前から皆さんにお願いしていた休日届け。
「山だね、いいよ。是非行っておいで!」みんな快く承知してくれたのにね。

消してある希望休を見た人達が
「どうしたの? なんで行かないの?
あんなに楽しみにしていたのに。」とびっくりして言って来ました。
皆は私の山大好きは知っています。

それまでの経緯を話して、、、。
でも山は止めないよって。
折角始めた趣味だし仲良しさんも出来たし、ハイキングでも私は構わない。
ゴリゴリの登山じゃなくても良いし。
ロングトレイルも時間が出来たらいつかしてみたい。
と言う事で、前向きに進もうと思うのでした。






八ヶ岳へ②

2024-07-26 10:54:00 | 登山
夜中から凄い風の音。
まあ、夜中は爆風あるあるだよねと思っていましたが、朝の起床時も変わらず、、、。
個室の窓から覗くと草が横に大きく揺れています。
強風が止みません。

山の予報は一番確かな有料の予報士さんとWindyをいつも見るのですが、前日の予報ではWindyは曇と雨でしたが風は強く無く、有料の方も時折強い風が吹くでした。
山の天気は分からないものですね。

食事の後、一旦様子見で外に偵察です。
初めて八ヶ岳に登った時、硫黄岳で爆風の為撤退した時と同じデジャヴの様。
でもこの日はあの時とは違い、一人で降りなければなりません。
大丈夫、この日の為にか知らないけれど爆風は経験済み。
何処までの風なら大丈夫か判断出来ます。
今の私ならこの風なら行ける、でも山頂まで行かなけれは文三郎尾根迄行かれない。
取り敢えず、山頂迄行ってみる、途中どうしても駄目だと思ったら引き返そうと思い出発の準備を始めました。

宿泊していた方達からは、何処から降りますか?と聞かれました。
私は予定していたのは文三郎尾根であり、ここが山頂から下るのであれば一番安全でもあるのでここから下ります。と話ました。

他の方達の中には地蔵尾根からが近いからと言われる方もいましたが、「私は止めた方が良いと思います、この風で滑落の危険もあります、登って来たので分かります。」と止めました。
もう一人の方が「でも、あそこは滑落してもズルズルと行くだけだから」と言われ。
私は「突風が吹いたら身体が浮いて持って行かれます、そしたら飛んで行きますよ」と。
大袈裟かも知れませんが、私はここに居る方皆、無事で降りて欲しいと思いしまた。
突風で身体が浮いて恐怖を感じた経験があるからこその思いです。

もう一人、夕飯時に隣同士になったソロの女性は硫黄岳迄縦走して帰ると仰っていましたが、私の会話を聞いて迷っておられました。
稜線は危険かも、硫黄岳の山頂は広くてガスで道迷いがあるかもとだけ伝えました。
私も山のベテランでは無いので、本当の所行けるのかどうかなんて良く分かりません。
でも、自分は生きて絶対に帰る事が優先なので一番の安全を考えます。
山はいつでも行けるし山歩きより命の方が大切。

今日、私の一番のミッションは生きて帰る事、その為の安全策を考える事。
取り敢えず自分の実力の範囲では歩ける、でも山頂から先は風はどれくらいか想像つかない、なので無理なら引き返す。
そして、服装も風の強さを考慮してレイヤリングも考えます。
ウインドブレーカーの方がいましたが、私は絶対ハードシェル一択。



強風の中の一瞬の朝日
この後すぐに雲に隠れてしまいました。

小屋を出てまともに風を受けます。
霧雨も混じっていました。
ガスガスで、風が途切れる場所では少し休んでのまた歩き出します。
北北西の風だったのでまともに当たります。
文三郎尾根分岐迄来ましたが、ガスで先が余り見えず、風が落ち着く所でYAMAPの地図で確認します。
ピストンならGarminで直ぐに分かるし、正確なのに。
そんな時、後ろから声が。
硫黄岳を予定していた彼女が後ろから来ました。
彼女と一緒に降りる方向を確認して、ガスが抜けた時鎖が見えて、降りて行きました。
鎖場迄行けば、思い出した! 以前歩いた道だ。
ここの岩場はそんなに難しくない。
ここさえ降りれば多分風も少しは穏やかになるはず、、、。



最後の岩場まで降りると風が穏やかになりました。
ほっとして一息付いている彼女。
体力は私より若い彼女の方があるでしょうが、岩場は私の方が慣れています。
私の山のスピードは変で、平坦は割りと標準速度で急登はYAMAPの表示が真っ赤になる程早い。笑
なので彼女が無事に付いてこれているか振り返りながら、途中で立ち止まり彼女を待ちながら降りました。
岩場のコース取りも「後ろを安心して歩けた」と言って貰えました。
私の方は一人で迷わずに安心して降りることが出来て、二人で本当に良かったと思った。


分岐迄降りて、ガスガスですが強風も落ち着いて一安心。
私が怖いのは雨より強風です。
樹林帯迄降りれば大丈夫だからと彼女を励ましながら降りました。


何も見えません。

道が平坦になって来ました。


こんな時でもお花ちゃんに励まされ癒やされ。






マムートの階段、歩いてみたかった。笑
初めましてです。

途中で昨日小屋に泊まるはずだった団体さんとお会いしました。
どうも登れなかった方がいらした様で、キャンセルして申し訳ないからと登って来られてました。
昨日は行者小屋に泊まったのでしょうね。


行者小屋が見えて来ました。
もう安心。


美味しいアイスコーヒーを頂きました。
「山なめんなよ」
ほんと、その通りですね。


3年越しで迎えたかった仔。
やっとゲット!
今年はカモシーは白だそうで、ステッカーも手ぬぐいも白です。

ここで彼女とはお別れ、私はこのままゆっくりと美濃戸口迄帰ります。(平坦な道はゆっくり派なので、、、)


途中で出会った鹿さん。
立ち止まってずーっとこちらを見ていました。
知り合いですか?笑
よく見るとお腹の大きな鹿だったので、妊婦さんだったのかな?
またね。


以前、爆風の硫黄岳に登った時も立ち寄った温泉です。
あの時は本当に残念だった。
そして、今の私が居る。


帰りは駒ヶ根SAでは外せない、山始める前からのテッパン、ソースカツサンド。
キャベツが少なくなったなぁ〜。


やっとゲットしたカモシーぬいぐるみ。
この仔が発売されてから、絶対いつか行者小屋へ行こうと決めていた。笑


今回、買いたかった物。
赤岳頂上山荘の限定手ぬぐい。
切り絵で有名な後藤郁子さんの作品。
黒戸尾根の七丈小屋さんでも有名ですよね。
大好きな絵柄です。
絶対欲しかった。
昨年は朝の八ヶ岳、今年は夜の八ヶ岳。
そして、今年は白のカモシーという事で、様々な山に関連した絵が散りばめられていて素敵です。


美濃戸口の駐車場の券はステッカーになっています。
渋いカモシカさん。笑

今回の山行は絶景日和と爆風のガスという極端な2日間でした。
それでも迷わず対処出来たのは、数々の困難を乗り越えられる様にあの日始めた山修行のお陰でした。
色々と山の知識を教えて頂いて、感謝しかありません。

さて、そして今回この他に試したい事もあって色々と考えさせられ、決心した事もありました。
長くなるのでその話はまた次回。

続く〜。




八ヶ岳へ①

2024-07-26 10:44:00 | 登山
7月の中旬、欲しい訳でも無かった4連休がありました。
職場のシフト作りをしているので大抵皆の希望休を入れて、余った部分に自分を割り当てたら4連休になってしまった、、、。
ので、お天気と相談して何処か山へ行こう!と。
試したい事もあったので、、、。
しかし、、、前半は雨マークの大荒れ模様、後半で晴れそう、、、と言う事で頭に浮かんだのはやっぱり大好きなお山、八ヶ岳へ!
3年越しでどうしても連れて帰ってきたい仔がいる!
どうせならずっと麓のホテルから憧れて見上げてた、あの山小屋「赤岳頂上山荘」へ泊まろうと決めました。

コースは美濃戸口から行者小屋へ、そこからまだ歩いていない地蔵尾根を登り山頂へ、帰りは余裕があれば阿弥陀岳へ登り行者小屋経由で美濃戸口迄戻る計画にしました。


長い林道の始まりです。




行者小屋なので南沢から行きます。


幾度か渡渉がありますが、橋が架かって歩きやすいです。


少し不安な橋も、、、。


森林の中を抜けると途中から開けた場所に出ました。
あれは大同心かな?


見えてきた〜。

着きました。
やっとこれた〜。
ずっと来たかった小屋です。


会いたかったカモシー。
帰りにまた来るね!

そしてここで大休止とヘルメット着用準備して、いざ山頂へ!
休憩されていた方達は皆文三郎尾根へ、私は一人地蔵尾根へ。


地図上での等高線の狭さから覚悟はしていましたが、結構キツイ登りです。
高度も上がるので息も上がる(笑)
暫くすると景色が良くなってきた!


出てきましたねぇ〜、階段。
すれ違った恐る恐るの男性、「こちらは降る所じゃ無いですね。」
「そうですね。 笑」と私。


それでも眺めが良くなってきて気分も良くなります。


今度は長い階段。


以前歩いたね〜。


行者小屋があんなに小さくなってる。



ここが一番の核心になるのかな?



シャクナゲが可愛らしくて思わずパチリ!


途中に鎮座されておられます地蔵様。
ここまで無事来れました、ありがとうこざいますと手を合わせます。


何処が登山道かよく分からない道。



稜線に出ました〜。


ここから一先ず八ヶ岳展望荘を目指します。


八ヶ岳はお花ちゃんに会えるのが嬉しい〜。


赤岳展望荘着きました。


山頂最後の急登が待っています。
ここが地味にキツい!


その前にしっかり栄養と休養取ります。
今日はここを登れば後はゆっくり出来ます。
なんという余裕な山行でしょうか、こういうのんびりが良いよやっぱり、、、。








お花ちゃんを愛でながら赤岳頂上山荘へ到着。
ここからすぐに山頂です。


着きました〜。


山頂登頂です。


南アルプス


富士山


大好きな八ヶ岳の街


登って来た行者小屋の方。

編笠山からと硫黄岳の方から登り、県界尾根と真教寺尾根を下り、最後は絶対行者小屋を経由で地蔵尾根を登るぞと最後に赤岳登頂した時心に誓いました。
怪我や流行り病で苦しんだけれどやっと念願達成です。
これで東西南北、赤岳に登ることだけ夢見て始めた山登り、達成出来ました。
ここに登る事が出来るなんて、人が居るなんて知ってから、いつも麓の野辺山から羨ましく見ていました。
星かと思っていた小さな明かりが小屋と知り。
もうこれで山登りは後悔なしだな〜と最後にこんな絶景を見せてもらえて、本当に来て良かったと感無量でした。



食堂では絶景が見渡せます。


山頂で景色を見ながら食べるご飯が大好きな私には最高の場所。


この日、私が一番の宿泊者でしたので、個室が希望出来ますよと言われました。
この日は大勢の団体さんが来るので落ち着かないかもと言われ、、、。
うーん、、、もう来れないかもなので、個室をお願いしちゃいました。


まぁ! 案内されたのは、窓からの眺めも特等席だこと。(笑)


一度登った阿弥陀岳。
あの日はお天気も良くなかったからまた登りたいな〜。
ただ、明日は曇空で雨もパラつき、朝日も拝めなさそう、、、。


小屋の前からは360°の眺め。


中央アルプス


北アルプス
この時迄は今年も頑張って登りたいと眺めていました。
この日までは、、、。


食事の時間迄、外で皆さんと夕日が沈むのをずっと眺めていました。


雲も赤くなってきました。


富士山と月と吊るし雲と、、、。




夕陽に照らされて赤くて綺麗な富士山、初めて見ました。





雲の大群


ゆっくりと時間が流れていきます。


この日は一眼レフにキヤノンの200mmズーム白レンズ(これ名機です)を持った方がいらして。
私も持っていた素晴らしい写りのレンズです。
でも、重い、、、。
本当はこんな景色撮りに来たかったけれど、重すぎて持って登ることは出来なかった。(三脚必須だしね、、、)
山が趣味になってすっかり防湿庫の飾りになってしまって、カビたりしたら勿体ない、愛用してくださる方に譲ろうと思い切って全て手放してしまいました。
そんな昔の自分も思い出した。
カメラ持って歩いた八ヶ岳の麓。
そこから見える山に感動して色んな登山口を登山口と知らずに歩き回った。
何処を歩いても素晴らしく、最後はここに住もうかと本気で求人サイト迄見たよ。
今でも一番住みたいかも、、、。

ずっと夕焼けを見ながら色々な想いが頭を駆け巡りました。
ここに来るために頑張って登った山の数々。
危険な死ぬんじゃないかという思いも経験して。
怪我をして流行り病で後遺症からなかなか立ち直れなくて。
そこからまた一からの始まりで。
身体が戻らなくて辛かった日々。
でもそんな中で知り合えた人に励まされ、また影響されて頑張ろうかとここまでこれたこと。
足と体力には不安があるけどそれはもう受け入れた自分が居る。
そんな事を色々考えながら幸せになれたこの日でした。

そしてこの日、関東甲信地方は梅雨明けとなったのでした。