りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

まっすぐな、瞳。

2025-03-14 | デザイン
まったく、人生とは予期せぬことが起きるもので・・・。

昨日、地元の中学校で講師をしてきた。

経緯をお話しすれば、その中学校では地元で働いている方を講師として招き、中学1年生を対象とした〈職業講和〉という授業を行っている。
今回とある仕事の繋がりから、広告業界でデザインを生業にしているワタシに白羽の矢が立った次第。

ちょうど1ヶ月前。
「⚫︎⚫︎さんからのご紹介で・・・」と、中学校関係者の方から依頼の電話があった。

最初は、お断りした。
それはもう、本当に抗った(笑)
大人数の前で話すのは得意ではないし、それよりも何よりも、中学生を前にして、いったい何を話せばいいのか皆目見当がつかなかったのだ。

とりあえず時間をください・・・と弱々しく電話を切って、一週間ほど考えた。それはもう、本当に考えた。

広告業界に身を投じて30余年。
飽きっぽいことでは誰にも負けなかった人間がよくここまで続けてこれたもんだと、最近我ながら思うことがたまにある。
そんなワタシが世の中に広告という仕事があることを初めて知り、そして興味を持ったのは、いったいいつ頃だったのか。

それは近所の小さな本屋で、とある書籍を見つけたことがきっかけだった。
その書籍は、コピーライターの糸井重里氏と同業のコピーライターや広告クリエイターとの対談集で、各々が広告に携わるようになったきっかけや制作に関わる苦労話がユーモアを交えながら、赤裸々に語られていた。

面白そう。
なぜかそう直感したワタシは、その小さな文庫本をそのまま購入した。

今から43年前。
ワタシは、中学1年生だった。

そうか、あの頃の自分と同い年の子ども達か。
これも何かの縁かもしれんな・・・

そんなわけで、講師を引き受けることにした。



          ◆



そして、昨日。

学校に到着して控室に通されたら、そこには自動車屋さん、看護師さん、消防士さん、警察官さん、銀行員さん、作業療法士さん、保育士さんなどといった多様な職業の方々がすでに講師として来られていた。
みなさん、一様に緊張した面持ち。
そして口々に「いったい、何を話せばいいのか・・・」

安堵した。
悩んでいたのはワタシだけではなかったのだ(笑)

講和は生徒が10人ずつのグループに分かれて、各教室で希望したそれぞれの職種の講和を受講するスタイルだった。
講和の時間は30分、休憩を挟んで2回実施。


詳細は、割愛します。


決して、理想通りの講和ができたわけではないので(笑)😅
流暢に話せたわけではないし、話も横道に逸れて脱線することが多々あった。
おかげで1回目は話したい内容の半分も話せなかったし、それを反省した2回目は駆け足気味に話してしまい、今度は時間が余ってしまった(笑)

こんなダメ講師の話が、はたしてちゃんと生徒のみんなに届いたか甚だ疑問。
それ以前に、ワタシ自身、話したかったことを100%話せなかったことに自己嫌悪。

だから終わってみると、ただただ、生徒のみんなに申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまった。





そんなグズグズな講和になってしまったけれど、それでも気づいたことがひとつある。


それは中学1年生の子どもたちの純真さ。


教壇に立ったワタシをまっすぐに見つめる彼らの瞳は、本当にキレイで、大袈裟ではなく感動している自分がいた。

自分にもこんな時代があったのか・・・五十路街道のど真ん中を走っている今ではもう遠すぎてまったく思い出せない(笑)
しかし、教壇に立つ人間を射抜くように向けられる数多のあの瞳たちを眼にしたら、こちらは絶対に嘘はつけないし、否応に同じ目線で真剣に対峙しなければならない気持ちになってしまう。

学校の先生はそんな瞳をした子どもたちと毎日対峙しているわけだから、本当に凄い仕事だとあらためて思った。


          ◆



後日、講和を受けた生徒たちの感想が送られてくるとのこと。
いわゆるフィードバックというヤツだ。
何が書いてあるのか、今から期待と不安がバームクーヘン状態😅

それでも、これがきっかけになって広告やデザインに興味を持ってくれる生徒が1人でもいてくれたら、これほど嬉しいことはない。
43年前のワタシのような子が現れてくれることを、心の隅で期待しています。



何はともあれ、貴重な体験をさせてもらいました。
やってみて良かったです😊
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捲土重来。

2025-03-08 | 家族
息子が帰省してきた。

昨年の夏以来、半年ぶり。

大学は2月から春休みに入っていたのだが、アルバイトで塾の講師をしているので、教え子たちの受験結果を見届けるまで残っていたとのこと。

息子が言うには、志望校に合格した子もいれば、そうでなかった子もいた様子。

後者の場合は、息子も自分の事のように一緒に落ち込んでしまったらしい。

しかし、何事も経験。

もう一度スタートラインに立って、ギアを入れ直して、何度でもやり直せばいい。

捲土重来。
すべては、まだこれから。

息子は、4月から大学4年生。

彼もいよいよ卒業に向けてギアを入れ直す時期になるので、塾のアルバイトも3月を目処に辞める予定だった。

しかし塾界隈も、人手不足やら何やらで必死の引き留め工作をしてきたらしく、結局もうしばらく塾講師を続けることになったそうだ。

まぁ、自身の学業や将来に支障をきたさない程度に頑張りなさい。
間違っても本末転倒にだけはならないように・・・と、学生時代に本末転倒の王道のような毎日を過ごしていた父親はそう思う(笑)




写真は、息子のお土産。

若い頃はさほど美味しいとは思わなかったのに、ベラボーに美味しく感じた。

歳を重ねて、また舌が変わりはじめたのだろうか?

好物になりそうです(笑)
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Easy Loverの再来。

2025-02-26 | 音楽
40年前の今頃。

大ヒットしていた洋楽の曲があった。

「Easy Lover」

フィリップ・ベイリー&フィル・コリンズが、この曲のためだけにユニットを組んだ。

この曲、個人的には80年代の洋楽の中でも5本の指に入るほど大好きな曲。
今でもサブスクでダウンロードしていて、それを聴きながらウォーキングをすることもある。

そして、今朝。



朝刊を見て驚いた。

まずはもちろん、吉川晃司と奥田民生がユニットを組んだこと。
そしてもうひとつは、たかが芸能ニュースなのに、社会面のけっこうなスペースを割いて掲載されていたこと。

さすが、地元の中国新聞👍
カープと平和と地元出身の著名人のことを書かせたら、読⚫︎新聞も朝⚫︎新聞も毎⚫︎新聞も産⚫︎新聞も敵わない(笑)

それにしても、こんな日が訪れるとは。

とんねるずとダウンタウンが共演しなかったように、この2人が共演することもないのだろうと思っていた。

広島出身の同い年。
きっと、〈同族嫌悪〉に近い感情があるんだろう、と勝手に思い込んでいた😅

それが、まさかのユニット結成。

一昨年の桑田佳祐の「時代遅れのROCK&ROLL BAND」の時も思ったけど、これは長いこと音楽を聴いてきた人達へのご褒美だよ。

さっそくデビュー曲(?)の『GOLD』をサブスクでダウンロード。

曲の中盤にこんな歌詞が・・・↓


バイパス走りぬけ 見たかったのは 赤いゲートの向こう側の方


広島で暮らしてドライブをしたことがある人なら、誰もが共感するんじゃないだろうか。
もう、ワタシも数えきれないほどこの辺りを走ったもの。

歌詞は奥田民生。
おそらく西広島バイパス西端の景色を書いたんだろうなぁ、とその景色が眼に浮かぶ。
もしそうならば、ついでに広島ナタリーも歌詞に入れて欲しかった(笑)

ライブはするのだろうか?
もちろん、広島で。
〈広島への恩返し〉がユニットのコンセプトなんだから、きっと演るでしょうな。
うん、楽しみにしておきましょう🎵

それまでは、「EasyLover」と、この「GOLD」を交互に聴きながら、ウォーキングしておきます(笑)

⚫︎Ooochie Koochie 「GOLD」Music Video




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1,001羽の鶴。

2025-02-22 | Weblog
先週、友人のお母様が亡くなられた。

家族葬だったので通夜と葬儀には参列せず、今日、実家の方へお伺いした。

友人とは、小学校から高校まで一緒だった間柄。
中高生の頃は、毎日のように一緒に連んでいた。
そんな関係だから、〈友達〉とか〈同級生〉といった呼び方よりも、昭和の呼び方〈マブダチ〉の方がよく似合う。

お互いの実家も指呼の距離で、徒歩約10秒。
そんな感じだから、おばさんには幼い頃から可愛がってもらった。
だから、どうしてもご焼香させてもらいたかったのだ。



          ◆



実家へお伺いしたら、友人とおじさんが出迎えてくれた。
思ったよりも元気そうに見えたが、まだ亡くなられて1週間足らず。
きっと2人ともまだ気が張っていて、悲しむどころではないのだろう。

〈覚悟はできていた〉

と、友人とおじさんは淡々とそう言った。

それは、それなりの長さの闘病生活だったからだろうけれど、それでも2人にとっては、世界でたった1人の伴侶であり、世界でたった1人の母親。

もうしばらく時間が過ぎて、諸々の手続きやら支払いやらがひと段落したら、じわじわと寂しさを感じるようになると思うよ・・・と先に父親を見送ったワタシは、ちょっと先輩ヅラをしてそんなことを口にした😅

おばさんの話をはじめ、ワタシや友人の子どもの頃の話といったよもやま話がひと段落した後、おじさんが奥の部屋から、あるモノを持って来た。



ガラスケース。
中に、盆栽のような木。
銀杏か?・・・いや、よく見ると葉の部分が銀杏じゃない。



折り鶴だ。

おじさん曰く、おばさんの快復を願って千羽鶴を作り始めたのだけど、単なる千羽鶴だと面白くないのでこのようなカタチにしたとのこと。

しかし千羽鶴なのに鶴の数は1,000羽ではなく、1,001羽なのだそうだ。
おじさんにその理由を訊ねたら、笑いながらこう言った。

「1,000羽鶴を折っても願いが叶わないことがよくある。でも、1羽多かったら願いが叶うんじゃないかと思うてな」




・・・やばい・・・涙腺が・・・




おじさんの本願は叶わなかったが、この1,001羽の折り鶴を折り終えた直後、それまでほとんど口から食べることができなかったおばさんが、少しだけ食事ができるようになったそうだ。

「だから、少しは願いが叶った」

そう言って、おじさんはまた笑った。




          ◆




おじさんは、今年85歳。
実は、ワタシの亡き父親と同い年。

余談だが、この千羽鶴の木、出来上がっておばさんが入居していた施設へ持って行ったところ、施設で大評判となり、入居しているお爺さんお婆さん達から「ワシにも作ってくれ、ワタシにも作ってくれ」と注文が殺到しているそうだ。

「まぁ、少しずつ作っていくから気長に待っといてくれ、と言うとるがの」

どんな事であれ、誰かに何かを求められている限り、人はそうそう朽ち果てないような気がする。

おじさん、どうかこれからもお元気で。

長生きしてな。
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なぜか、南極物語。

2025-01-31 | 映画
仕事から帰宅すると、夜に歩いている。

耳元のイヤホンからはサブスクでダウンロードした数多の音楽。
それをお供に、ほぼ毎晩、約1時間・5km程度のウォーキング。

ところで、先日。
テレビで南極に残した犬の物語を放送していた。
映画「南極物語」の元になった実話のドキュメンタリーのような番組。

「南極物語」は何度か観ているけど、最後に見たのはいつだっけ?
たしか健さんが亡くなった時に追悼番組としてテレビで放送された時だったか。
じゃあ、もう10年以上前か。
もうそんなに前になるのか、早いなぁ・・・

・・・なんて思いながらぼんやりその番組を見ていたら、無性に「南極物語」が観たくなった。
しかし残念ながら、平日の夜にゆっくりと映画を見る時間はないし、そんな気力も今のワタシには、もう皆無(笑)
だからその代わりに・・・と言っては何だが、サブスクで「南極物語」のテーマ曲をダウンロードして、昨日さっそくその曲を耳元から流しながらウォーキングに出かけてみた。





     さ、さ、寒い・・・・⛄️





ただでさえ来襲しつつある強烈な寒波の寒風が吹き荒んでいるというのに、耳元で流れているのは、氷山と雪原とオーロラしか連想できないようなミュージック(笑)
普段ならば、歩けば歩くほど血液の循環が良くなって身体が温まってゆくはずなのに、どんなに歩いても歩いても、否応に体感温度が下がってゆく。
ヤバイぞ・・・これじゃあ、帰宅する頃には低体温症になってるかもしれない・・・🥶

そのうち、ワタシが歩いている一直線の道路の向こうから、少しずつ人が近づいてきた。

凝視すると、どうやら犬の散歩のようだった。しかも、2匹。
当たり前だが、その人と一緒にリードで繋がれた2匹の犬も少しずつワタシに近づいてくる。
そして耳元からは、相変わらず氷山と雪原とオーロラしか連想できない映画のテーマ曲♪

なんだ、これ。
安っぽい「南極物語」のエンディングみたいだ(笑)

⚫︎それでは、ホンモノの映画のエンディングとテーマ曲をどうぞ↓


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片隅のサンクチュアリ。

2025-01-19 | 音楽
ワタシが中学生の頃。

当時、市内唯一の家電量販店に、友人と自転車を漕いでよく訪れていた。

目的は、オーディオコーナー。

店の最奥部にそれなりのスペースが設けられていて、そのスペースはテレビや冷蔵庫のコーナーと遜色ない広さだった記憶がある。

そこには、音楽を聴くためのありとあらゆる機器が並んでいた。

カセットデッキとアンプとチューナーとイコライザーとレコードプレイヤーが積み重なった、まるでタワーのようなシステムコンポ。

システムコンポほどではなくても、家で愛用しているラジカセがオモチャのように見えくるような、スピーカーがセパレートタイプのステレオ・ラジカセ。

テクニクス、パイオニア、アイワ、ケンウッド・・・etc.

音楽が好きだけどお金は持っていない、さながらそんな中学生のサンチュアリのような場所。

そんなオーディオコーナーに友人と長い間滞在して、買えもしないのに“コレがいい”“いや、コッチがいい”と、ガキのくせに品定めをしていた(笑)


          ◆


今日、その家電量販店に行った。

店は同じ場所にあるのだけど、この40年の間に店名が何度か変わり、建物も建て替えられて大きくなった。

〈オーディオって、今も売ってるのか?〉

ふと、そんな疑問が浮かんで、売り場を徘徊。

店の最奥部は、バカデカい液晶4Kテレビのコーナーに変わっていて、その横の死角のようなわずがなスペースの棚に、辛うじて並んでいた。



当たり前だが、システムコンポなんて一台もない。
陳列してあるのは、トランジスタラジオに毛が生えたようなラジカセばかり。
どちらかと言うと〈音楽を聴く〉という目的よりも、災害時などの〈情報収集〉を目的とした機器の陳列のように見える。

昔のオーディオコーナーの横には、レコードやCDのコーナーも併設されていた。
当たり前だが、オーディオと音楽ソフトはセットだったからだ。

思い返せば、レコードやCDをプレイヤーにそーっと置く時、〈さぁ、これから音楽を聴くぞ〉という神妙な心持ちになっていた。
今思えば、あれはある種の儀式のようなものだった気がする。

それが今では、スマホを指先で2回もタップすれば、好き音楽を好きな時に聴けてしまうようになった。

それは、音楽があの頃よりも格段に身近になった事のように思えるが、見方によっては、音楽の価値が昔よりも低くなってしまった事のようにも思える。

おそらく、両方とも正解なのだろう。


          ◆


かつて、時間が過ぎるのも忘れてコンポやラジカセを眺めて過ごしたオーディオコーナー。

40年後のワタシは、店の片隅に追いやられたオーディオ(?)商品を一瞥しただけで、ものの数分で後にした。

そして、今のワタシがオーディオよりも断然興味がある、マッサージチェアの試用コーナーへと、そそくさと向かったのであった(笑)
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やっぱり、夢でした。

2025-01-12 | 買い物
昨日、宅配便でこれが届いた。



クルマの、キズ隠しリムーバー。

販売元は、〈CD=シーデー〉でおなじみの、あの夢グループ!

正月休みの緩みもあったのだろう。

正月3日目。
テレビで放送していたCMを見て、衝動買いしてしまったのだ。

どんなキズでも直せるという宣伝文句。

マユツバなことは否めないけど、ホントなのかどうか自分で確かめてみたくなったのだ。



昨秋、クルマの左後部をうっかり擦ってしまっていた。
もう古いクルマだし、いつまで乗るか分からないから、鈑金修理に出すのはどうなのか・・・と思っていたので。

さっそく、試してみた。



一緒に購入したスポンジクロスセットのスポンジに適量を付けて・・・



塗り込む塗り込む塗り込む、さらに塗り込む・・・

それを続けること数十分。

・・・この流れでいけば、普通ならばこの後、アフターの写真をUPをすべきなのだけど、UPするつもりはないし、それ以前にアフターの写真自体、撮らなかった。



なぜなら、まったく変化がなかったから😓



なんでだ?
オレの使い方が悪いのか?と、あらためて商品裏の説明文に眼を通したら・・・



なるほどね。

そう来たか。

やっぱりな。

[結論]〈どんなキズでも直る〉というのは、夢グループだけに、やっぱり夢でした😪
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いやー、まいった、まいった。

2025-01-07 | Weblog
吉沢 亮くんが、大変なことになってますね。

酒に酔って、隣の部屋に無断侵入してしまったとか。

今回のこのニュースを聞いて、昔のある出来事を思い出した。



         ◆



ワタシが大学生だった時。
広島のアパートで一人暮らしをしていたのだけれど、ある日の夜、友人が遊びに来て、テレビを見ながらその友達とコンビニで買った弁当を食べていたら、突然、玄関のドアがノックもなく開いて、見知らぬ人間が入ってきた。

ワタシが暮らしていたその部屋はワンルームで、リビングと玄関が直結していたので、玄関が開くと誰が入って来たのかすぐに分かる間取りだった。

背格好からして同世代の二十歳前後の男。
リュックを背負い、ヘルメットを片手に持っていたから、バイクにでも乗って来たようだ。

「いやー、遅くなった、すまん」

男はそう言いながら、俯いたまま靴を脱ぎはじめ、

「店長がなかなか帰えらせてくれんかったのよ〜」

と言葉を続けて靴を脱ぐと、相変わらず俯いたまま、勝手知ったる感じで遠慮なくドカドカと部屋に入って来た。

「いやー、まいった、まいった」

と言いながらついにリビングまで入って来たところで、男は初めて顔を上げた。

そして、呆気に取られて箸を持ったまま固まっていたワタシ達と眼があった。



「・・・・・ま、間違えました・・・・・」



男は小さな声でそう口にすると、お手本のような綺麗な〈まわれ右〉をし、そそくさと部屋から出ていった。

ワタシが暮らしていたアパートは5階建てで、しかもエレベーターもなかったので、おそらくその男は、階段をぐるぐると登っていくうちに、4階にあったワタシの部屋と、3階か5階にあった知り合いの部屋を間違えてしまったのだろう。

男が去った後、ワタシと友人は、床に這いつくばって笑い転げたことを今でもよく憶えている。



          ◆



今回の吉沢亮くんの行動は、もちろん褒められたものではない。
しかし、薬物や暴力といった類いの不祥事ではないわけだし、しっかりと反省して、また出直せばよいのではないか?・・・とワタシは思っているのだけど。

まだ30歳でしょ?
十分、やり直せるよ👍

・・・と、神技的な編集で、中居くんがまったく出てこない「世界仰天ニュース」を見ながら、そんなことを思ったのだった。

※写真は一人暮らしをしていたアパート・ブルーコーポ横川。現在は取り壊されて、もうありません😅
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刺さった。

2025-01-04 | 音楽
大晦日の紅白歌合戦。

グループの出場歌手が出てくるたびに、

「これは日本か?韓国か?」

と一緒にテレビを見ている娘に尋ねるような感じで、大半の出場歌手は、もうチンプンカンプン😅

40年くらい前、たのきんトリオやシブがき隊や少年隊が出ている紅白を見て〈誰が誰やら、さっぱり分からん〉とぼやいていた父の気持ちが今ではよく分かる(笑)

そんな今年の紅白だったけど、〈お!〉と思った曲がひとつあった。

この曲はもちろん、ミュージシャンも今まで全く知らなかったのだけど。
なんなんでしょうね、〈琴線に触れる〉とでも言うのでしょうか。
サウンドはどこかしら懐かしい感じもするし、ボーカルの子の風貌も、往年のサミー・ヘイガーのようだし(笑)
演奏が終わるや否や、サブスクでダウンロードしてしまった。

こういった感性がまだ自分の中に残っているのなら、今年も何とかやっていけるかもしれない👍

ちなみに、先ほどYahoo!ニュースを見ていたら、御年83歳の徳光和夫さんも自身のラジオ番組でこの曲を絶賛していたらしい(笑)

この曲には、中高年のオヤジにも刺さる何かがあるのかも。

これからしばらくの間は、この曲を聴きながらウォーキングをすることになりそうです🎵

⚫︎Vaundy 「踊り子」
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謹賀新年 2025

2025-01-01 | 謹賀新年






新年明けましておめでとうございます。


令和も、はや7年め。


西暦も、2025年。


個人的に、西暦の下一ケタが〈5〉の年には、必ず節目となる出来事が起こっている印象があります。


1985年は、高校受験〜合格。

2005年は、マイホーム購入。

2015年は、仕事絡みの長年の問題が解決。


だから、今年も何かしらの変化が訪れるような気がしています。


・・・と、ここまで書いて気づいたけど、同じ〈5〉の年でも、1975年はあまりにも幼すぎて何も憶えてないし、1995年はあまりにもどん底すぎて何も憶えていない😅


まぁ、それでも今年は、それなりの年齢になって迎える〈5〉の年なので、良い事と悪い事が適度の量なら、自分なりに何とか対処しようと思います(笑)


今年が皆様にとって良き年になりますように。

本年もよろしくお願いいたします😃

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