羅針盤。

今日から、娘が塾に行く。

ワタシたち夫婦が、子どもに向かって積極的に“塾に行け、塾に行け”と
口にするタイプではなかったからか、中学3年生になる
今日まで、一度も塾に行ったことがない。
もう今のご時世では、珍しい部類の子どもになるのかもしれない。

春休みに入る直前、娘が自分から行きたいと言い出した。

おそらくそれが、今までの自分と直近の未来の自分のことを真剣に考えて導き出した、
14歳なりの彼女の結論だったのだろう。

思えばこれからの1年の道程は、彼女にとって生まれて初めて経験する人生の分かれ道だ。
自身と対峙して、自身で考えて、自身で選択する。

彼女の羅針盤がどの方角を示そうとしているのか、親であるワタシには分からない。
きっとそれは、当人にしても同じなのだろう。

それでいいと、思う。

この1年間、クルクルクルと頼りなく回り続ける自身の羅針盤と付き合っていけばいい。
そういう時期なのだと思う。

親としてできることは、娘がその羅針盤を無くしたり落としたりしないように、
近くで見守ってやることくらいだろう。

塾は、ちょっと名の知れた進学塾。
今日の夕方に無料体験授業がある。
妻は用事があるので、ワタシがクルマで送迎する予定。

がんばれよ。