林檎乃「とほほ・・・。」ブログ

林檎乃麗の「とほほ・・・。」な日常を綴っています。 

ホームページ更新

2009-06-06 | 更新情報
「林檎乃麗鉄道写真館ANNEX」を第206回更新しました。

車両図鑑・JR編/特急形電車に8000系「いしづち」、気動車にキハ32形予土線、
気動車急行特急に2000系「宇和海」、
車両図鑑・私鉄編/中小私鉄の伊予鉄道に610系高浜線、800系高浜線を公開いたしました。

http://www16.tok2.com/home/reiringono/

「Station-駅から始まる物語」を第135回更新しました。

487.JR中央本線塩山駅を公開いたしました。

http://ringono.nengu.jp/

「旅の徒然に」を第115回更新しました。

「駅弁コレクション」の東日本エリアに「幸福べんとう」の1データを公開いたしました。

http://ringono.web.fc2.com/

「林檎乃麗鉄道写真館レア」を第12回更新しました。

「林檎乃麗鉄道辞典」を更新いたしました。
「電気機関車コレクション」を更新いたしました。
「ディーゼル機関車コレクション」を更新いたしました。

http://www.justmystage.com/home/ringono/
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

廃駅

2009-06-06 | 日記
その駅は国道から外れた坂道を下ったところにあり、
舗装されていない砂利道を歩って行かなければならなかった。
街は既に廃れていて、人の姿は全くなかった。
廃墟の街を抜け、さらに路地裏に入る。
目印の建物は、「365」というレストランだった。
南欧風の洒落た建物だが、今はシャッターが降りていて、
パステルカラーの外壁が逆に悲しい。
路地裏を降りていくと廃墟となったビルがある。
それがかつての駅ビルだ。
駅ビルの中は既に朽ち果てていて、
かつて駅務で使われていただろうと思われる機械などが散乱している。
しかしホームに出ると一挙に視界が開けた。
山の中腹に造られたその駅のホームからは盆地に広がる街が一望出来る。
この風景を見てお義母さんは初めて「綺麗・・・」と言葉を発した。
既に線路は撤去されているが、
山の中腹から突き出るように設置されたホームはそのまま残っている。
この駅でスイッチバックしていたため、
ホームが山から生えているような造りになっていて、
反対側からは下界が一望出来る。
お義母さんか街の風景に見とれているうちに、
こっそりとホームから立ち去った。
そして駅ビルから外に出ようとする。
しかし正面の入口は既に塞がれていて、配電盤が積み上げられていた。
この駅には裏口があって、そこから入ってきたのだった。
従業員通用口が裏にあり、そこから再び外に出た。
お義母さんに気付かれないようにそっと外に出なければならない。
駅ビルから出ようとすると、そこには調剤薬局があり、誰かが座っているのが見える。
こういう時は相手に不審に思われないように通過しなければならない。
「お疲れ様で~す」と明るく声をかけて外に出た。
まるで関係者のように明るく通り過ぎれば逆に怪しまれずに済む。
しかし受付に座っていた老人は無表情のままこちらを見続けていた。
その視線から逃れるように砂利道を駆け上がって一気に国道を目指した。
国道はそれほど交通量は多いわけではないが、
それでも時折路線バスが走っている。
バス停を探して歩き出し、それからハッとした。
誰もいない廃墟の街で、近くに病院もない場所に何故調剤薬局があるのだろう。
それからふと思い出した。
お義父さんは、妻が幼い頃に亡くなっている。
そしてお義母さんとお義父さんの思い出の場所が、あの駅なのだ。
だからこそ、妻はあの場所を選んだのだろう。
あの廃駅はかつて「姥捨山駅」と呼ばれていた駅なのである。

※これは林檎乃麗が見た夢を文章化したもので、
実在の廃駅と駅名、レストラン、お義母さんへの扱い、調剤薬局、
お義父さんの生死、妻の選択とは一切関係ありません。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする