2.昨日決まった愛称と熊野前の由来
約50分の乗車時間で終点の早稲田まで行く。
早稲田は折り返しのために手前で上下線が合流して単線となる。
ここで取材しようと思ったが、思ったより撮りづらいので断念する。
この電停の張り紙で初めて知ったのだが、都電荒川線に愛称が決まったそうだ。
それが「東京さくらトラム」だそうである。
東京都交通局のホームページで調べてみると、
4月28日に報道発表されたようで、つまり昨日発表されたということになる。
沿線に桜の名所が多いことや日本の首都である東京のイメージにも合っているというのが選定理由だそうだ。
張り紙には「今後、この愛称を積極的に使用し、都電の魅力を国内外に広くアピールするとともに、
更なる利用者の誘致や沿線地域の活性化に取り組んでまいります。」と書かれている。
昨日決まったばかりだったから仕方がないのかもしれないが、全然知らなかった。
まだ馴染みがないためか、あまりしっくりとこない。
確かに海外の観光客には“荒川”というのがイメージしづらいのかもしれない。
早稲田から熊野前まで移動してここで下車する。
ここは日暮里・舎人ライナーの駅があり、乗り換えが可能になっている。
ここで下車したのはこの近くにある予定していた「レストラン山惣」に行き、
煮込みハンバーグ1,100円、お食事セット324円など喰う。
尾久橋通りを熊野前に戻る途中に荒川区教育委員会が設置した、
この地の由来を書いた掲示物を見つけた。
熊野神社前
王子電気軌道株式会社の三の輪・飛鳥山下間は、
大正二年(一九一三)四月に開通。
その停留所名の一つとして「熊野前」が使われるようになった。
当地にあった熊野神社にちなんだ名だそうである。
熊野神社は、元亨年間(一三二一~一三二三)に渡島景村が
紀州熊野から勧請したと伝える。
明治十一年に八幡神社に合祀されたが、
その後も現在地に小祀を残していた。
村人たちが熊野への信仰をもっていたことがうかがえる。
熊野前から荒川車庫前まで移動し、午後からここでさらに車両取材する。