2.府中市郷土の森公園と保存車両のプロフィール
交通遊園までは20分の道のりのため、事前に地図をプリントアウトしたが、
実際現場に行ってみると交通遊園までは遊歩道が整備されていて、
途中に地図や距離が書かれており、ほとんど迷わずに交通遊園に辿り着くことが出来た。
この交通遊園は府中市郷土の森公園の中の施設の一つで、
隣には総合体育館があり、現場では確認できなかったけれど、
野球場や庭球場、サッカー場、プール、博物館などが併設されている。
遊歩道は途中南武線の高架下を潜るのだが、
ちょうど多摩川を渡った線路が中央自動車道をアンダーパスするために、
高架から地上に降りる途中に人が通れるギリギリの高さに設置されている。
そのため結構近くを列車が通るところを下から見られる。
約20分で府中市立交通遊園に到着する。
ここは子供たちに交通ルールを教えるための施設のようで、
車道にはゴーカートや電気自動車などが有料で乗れるようで、
そのために公園の入り口に受付が設置されている。
中は公園になっており、その中の一部に保存車両が設置されている。
都電6000形6191、蒸気機関車D51形296号機、
電気機関車EB101号機などを取材する。
都電6000形は昭和22年から28年にかけて290両が作られた路面電車で、
6191号車は昭和25年11月15日で製造時は南千住車庫に配置され、
昭和45年8月1日に荒川車庫に転籍され、昭和53年4月27日に廃車された。
蒸気機関車D51形は戦前の昭和11年から昭和20年にかけて、
1115両も製造された製造数日本一の蒸気機関車で、
296号機は昭和14年10月に川崎車輌で製造、
新潟、長野、東京、仙台、秋田の各鉄道管理局で活躍、
昭和45年に青森鉄道管理局に配属、奥羽本線での活躍し昭和47年3月に廃車された。
電気機関車EB101はもともと昭和2年に蓄電池機関車として製造された。
東北本線の王子から須賀の間には危険物が貯蔵されていて、
非電化時代でも煙突から火の粉が飛び散る危険性のある蒸気機関車は運行できず、
この区間の機関車として蓄電池を採用した電気機関車が製造された。
製造当時はAB10の名称だったが、昭和6年に同区間が電化されると、
電気機関車に改造され、名称もEB10形EB101号機に変更された。
大型の電気機関車が台頭、し昭和46年1月に廃車されることとなった。
この交通遊園には他にも消防車や路線バスなども保存されている。
これらを十分に取材して、再び是政駅を約20分かけて戻る。