6月17日土曜日に仕事先の関係の方と2人で鬼怒川に日帰り旅行に行く計画を立てていたが、
家庭の事情でどうしても行けなくなり、お断りをするとともに、
事前に用意していた切符が不要となったため、東武船橋駅に払い戻しをすることとなり、
6月10日土曜日に船橋まで出掛けることにした。
しかし折角船橋まで行くのであれば“一仕事”したいと思い、
敢えて京成本線で大神宮下まで行き、ここから東武船橋駅まで歩くことにした。
京成本線大神宮下駅は既に取材済みだが、
船橋駅付近の連続立体高架化に伴い、船橋駅に近い大神宮下も高架化されたため、
高架化後の駅取材のために一眼レフを持って出掛けたのだ。
大神宮下交差点から本郷一丁目に向けてゆっくりと歩き出す。
この辺りは以前仕事の担当地区でもあり、車では良く通っていたが歩くのは初めてだ。
途中の海老川には船先を模したオブジェの付いた橋もある。
そこには以下のような撰文が書かれていた。
由来
古い伝説によれば 船橋という地名の起こりは
この海老川の渡しに由来する
古代の英雄が東征の途次
此地の海老川を渡ることが出来なかったとき
地元民が小舟を並べて橋の代わりとし
無事向こう岸に送り届けたという
海老川は長く住民に親しまれてきた
春堤に風吹けば花蝶遊び
秋淵に水澄めば魚鱗踊るといった時代を経
近年の都市化の中で浸水被害が繰り返され
流域住民にとって“恨みの川”となったが
今 市制五十周年の記念すべき年に当り
国 県のご協力を得 市の総力を結集し
河川及び橋梁を改修
“希望の川”として蘇ることとなった
昭和六十二年七月二十五日
船橋市長大橋和夫撰文
この通り沿いには東魁螻の本店などもあり、また戦前からの木造店舗もあり、
散歩しているだけでも十分に楽しい。
そんな中、事前に調べて昼食に入ったのが「牛そば まるは」である。
場所は船橋中央図書館の脇道を入ったところで、多くの飲み屋が軒を連ねる小道沿いである。
こんなところにラーメン店があったこと自体初めて知った。
店の感じも新しいし、花が飾ってあったので多分新規オープンの店なのだろう。
店の前にはイーゼルにメニューが設置されており、
そこには牛白湯らーめん、牛つけ麺、牛まぜ麺の3つのメニューが紹介されていた。
店名通り、“牛”押しのようである。
さらに「和牛の牛骨、肉を長時間煮込み、和牛の旨さが染み渡った濃厚スープに、
極上ローストビーフをトッピング!
こだわりぬいた贅沢なラーメンをお楽しみください。」とある。
店名にもなっている牛そば900円をオーダーした。
鶏白湯のラーメンは喰ったことがあるが、牛白湯は初めてで、
まずは白濁した・・・というよりまるでポタージュスープのような白いスープに驚いた。
濃厚なスープだが豚骨のような生臭さは全く感じられず、下処理が行き届いていることが窺える。
トッピングの主役は店前にも書かれていたローストビーフである。
普通ラーメンと云えばチャーシューだが、牛に拘る故にここに行き着いたのだろう。
勿論スープとの相性も良く美味しく頂いた。
糸唐辛子と長葱、海苔、そしてこれもラーメンには珍しい青梗菜、それにレモンの輪切りなど。
店内には小さなホップに「まるはの厳選素材」として、
海苔は船橋三番瀬、小松菜、パクチーは西船橋平の農園から直送などと書かれており、
また「皮まで食べられる淡路島産国産レモン」とあった。
レモンは単なる飾りかと思った残してしまったが、喰うことを前提だったのか。