12.東山本線の車両取材とおかでんミュージアムの閑散
東山・おかでんミュージアム電停は終着駅だが、
相対式2面2線構造になっており、
下り列車が電停に到着して乗客を降ろしたあと、
いったんその先の引き込み線まで行き、
ここで折り返して上り専用ホームに入る。
折り返しのために運転手が反対側の、
運転席に移動するわずかな時間で車両取材する。
7200形7201号車「KG情報」
8200形8201号車「岡山桃太郎空港」
7600形7601号車「大手まんじゅう」
7100形7101号車「イーアイデム」
7200形7202号車「OHK」
9200形1011号車「MOMO2」
7900形7901号車「タウンワーク」
快晴で日差しも強く、電車が来ない時間は日陰に避難、
水分補給しながら取材を強行する。
東山本線の営業車両を全て取材し、
このあと「おかでんミュージアム」に入場する。
外観は広めに見えるが、左の建物は車庫で、
こちら側に看板が掲げられているが、中には入れない。
実際は右側の家が「おかでんミュージアム」である。
入り口は横にあり、ほとんど目立たない。
ミュージアム内は女性一人がいるだけで、
たぶん道を挟んだ本社の社員が、
開業時間だけここに詰めているのだろう。
東山電停で写真を撮っていたら、
一人の女性が手持ちの金庫を持って、
本社からこの建物に入っていったので、
基本的には一人で全てを見ているのだろう。
ミュージアムとしては珍しく、
靴を脱いでスリッパに履き替える形式で、
中にある受付で料金を支払う。
料金は1,000円だが、路面電車1日乗車券を見せると、
料金が半額、500円となる。
料金を支払った時もその女性から、
「ここは子供向けの施設ですがいいですか」と訊かれた。
内部は確かに子供が遊べる施設で、
時間が早いせいかほかに客はいない。
それでも水戸岡鋭治氏の作品も紹介されていて、
それだけでも訪問する価値はある。
水戸岡鋭治氏は岡山県岡山市吉備津(現・北区吉備津)出身で、
その関係で両備グループ(おかでんの所属する企業グループ)の、
デザイン顧問を担当しているのだろう。
ここはやはり個人宅を改造したもののようで、
表通りから見たら平屋に見えたが、
実は2階建てで、階段も個人宅の幅しかない。
2階はおかでんが力を入れている「チャギントン」の紹介スペースで、
チャギントンのプラレールが設置されていた。
ゆっくり見ても30分も持たず、ここを出て再び車両取材に挑戦する。