1.渋谷へのアクセス-経費と計画決定
偶然、東急電鉄のホームページで見つけ、何時か利用したいと思っていた切符がある。
それが“トライアングルチケット”だ。
これは東横線の渋谷から自由が丘間、田園都市線の渋谷から二子玉川間、
そして大井町線の自由が丘と二子玉川までの間の、
ちょうど路線図上で三角形が出来るこの区間のみの一日乗り放題のチケットである。
在京の大手私鉄ではなかなか乗り放題という切符が発売されないが、これは非常に面白い。
この切符の紹介ページを偶然発見して、何時かこの切符で駅取材をしようと、
実は去年の9月から既に計画をしていたのである。
それから何度かこの切符での取材を計画してみたが、
予定していた日に天候が良くなくて断念したり、前日の疲労で起きられなかったりと、
なかなか計画を実行に移せないでいた。
今年のゴールデンウィークは後半も天気に恵まれ、
特に不安定な大気の影響が一番少ないとされた5月5日日曜日に計画を決行することにした。
もともとは幕張から総武緩行線で新宿まで行き、
そこから山手線で渋谷まで行ってチケットを購入するつもりでいたが、
考えてみると以前に何度か東京フリーきっぷを使って都内の取材をしたことがあり、
今回もその切符を使えないかと思った。
東京フリーきっぷは都区内のJR東日本の路線と、
東京メトロの全路線、東京都交通局の管理する、
都営地下鉄、都電、都バス、日暮里・舎人ライナーが一日乗り放題で1,580円となる。
しかしこれ以外にも東京メトロの路線のみが一日乗り放題となる“東京メトロ一日乗車券”や、
東京メトロと都営地下鉄が一日乗り放題となる“東京メトロ・都営地下鉄共通一日乗車券”がある。
東京メトロ一日乗車券は710円、東京メトロ・都営地下鉄共通一日乗車券は1,000円である。
今回は基本的に幕張と渋谷までの往復が目的なので、東京メトロのみで十分である。
そこで“東京メトロ一日乗車券”を使用することにした。
幕張から渋谷までを総武緩行線、山手線経由でSuica定期券を使用したとすると、
幕張から東船橋までは通勤定期があるため、東船橋から渋谷までは片道540円、往復で1,080円で、
“東京メトロ一日乗車券”を使用すると東船橋から西船橋までは片道150円、往復300円で、
“…一日乗車券”710円と合わせても1,010円で70円お得になる。
さらに早めに終わったら一日乗車券を使って東京メトロで東京観光をオプションに付けてもいい。
当日は05:45にケータイのアラームをかけて起床し、06:41の電車に乗る。
西船橋まで行き、ここでSuica定期券でいったん改札を出て、
東京メトロの券売機で東京メトロ一日乗車券710円を購入する。
ここからはこれを使って東京メトロの改札を入場、07:05の東葉高速鉄道からの直通列車で九段下まで行く。
ここからは半蔵門線に乗り換えて渋谷へ行く。
取り敢えず、東京メトロ一日乗車券での移動はいったん終わりで、ここからは東急電鉄の取材に入る。