Elliott Smith - Waltz #2 (XO)
どうも、彼の音楽を聴いていると辛くなってくる。
それが、どんなに気分が晴れやかなときでもだ。
私の心の中で後ろ向きに小さく蹲っている不安と孤独の幼子が、自分はいつでもいるのだとその存在感を主張しだす、その呼び水になる音楽といったものなのだろう。
だから、しばらく彼の音楽を封印していたのだけれど、今日読んでいたある本に触発されて再び聴いてみたのだ。
結果は前記のとおり。
誰しも闇は抱えているけれども、なるべく、いや早いうちにその闇の入り口は小さくすべきだ。
それは、ひとえに安心感と愛情をふんだんにつぎ込むことでしかなしえない。
人の心は、さまざまなものに影響されて形作られていく。
これに気を使ったから大丈夫だろうなどとはありえないのだが、基本は幼少期に作られる。
どうか、自己の存在を否定するような子供が少しでも減ることを願い、大人はその重大な責任を理解して子供に接してもらいたいと思ってみても、その実大人でさえも自分の中の傷ついた子供に苦しんでいるのだということもわからなければいけない。
このやりきれなさは、どうしたらよいのだろうか。
A Fond Farewell - Elliott Smith
Elliott Smith-Twilight