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「育てなおし」の重要性 その1

2020-11-14 21:47:30 | 随想たち
「生きづらさ」を抱えた子供たちが増えているようだ。
自分ではどうしようにも出来ない守られるべき存在であるはずの子供たちが、社会の歪をまともに受けてしまっている。
昨今認知度が高まった発達障害も、愛情を持って丁寧に育てられたならば、小学生を終えるころにはおおむね困り感を持たないほどに、過ごせるようになりそうだ。
家庭にもいろいろな事情があり、誰しもが余裕を持って育児を出来るわけではない。
経済、時間、知識、育児に携われる家族の人数と状態、様々な要因が絡み合って、生育環境は作られる。
本来ならば、これは大人、子供の親が整えなくてはならないのだが、一概に責任をすべて負わせることも難しい。
そこで、公共の力を持って、子供の成育を助けるのだ。
国とは、人がなくては成り立たない。
人が安全に人間らしく生きるために集合して協力し合い、互いを守りあい認め合う枠組みとして、国が存在するのではないだろうか。
国にとって、また個人にとって、他人は資源とも言える。
その資源は、勝手に生まれて育つわけではないし、ただの資源でもない。
手間隙をかけて人を育て、人は各々に付与された特質と役割を持ち、個人から全体へと働きかけをしながら、よく生きていくべきものなのだ。
かつても、子供は社会の財産で、共同体で育てるということをしていた。
もちろん、人が行うことだから言わずもがなではある。
「育てなおし」の助けが必要な子供たちが、かなりいると日々実感している。
第二の育児的要素をたぶんに含んでいるので、清潔で安全かつ落ち着いた環境とゆとりある支援者の確保が必要だ。

突然の中断、今回はここまで。