とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

10月のラボ便り

2009年10月21日 | Weblog
10月のラボ便り

不妊治療にて、重要なポイントを担っているのが卵子です。
という事で、今月は卵子について書かせて頂きます。

卵子の大きさは、約0.1mmです。
卵子と精子がひとつになることを受精といい、受精した受精卵が子宮内膜にもぐりこむ事を着床といいます。
そして、子宮内に無事に着床出来て初めて、正常妊娠をしたと定義されます。

卵子は、卵巣にある卵胞と呼ばれる袋の中で育ちます。
超音波検査で卵巣を診ている時に、黒い円形として見えるのが卵胞です。

卵子のもとである細胞を卵祖細胞といいます。
この卵祖細胞は、貴女が貴女のお母さんのお腹の中にいる時から、貴女の卵巣に約500万個存在していたものです。
それはどんどん減少していき、貴女がオギャーと生まれる直前には卵祖細胞は約200万個にまで減少してしまいます。
その頃、卵祖細胞は減数分裂を開始して、第一減数分裂の途中で休眠して原始卵胞となります。
貴女が生まれた時点で、原始卵胞は約200万個存在しますが、これ以上増えるという事はなく、貴女と一緒に年齢を重ね、どんどん減少していきます。

原始卵胞は、新しくどんどん作られていく精子とは訳が違います。
貴女と一緒にどんどん年齢を重ねていくため、当然老化現象も起こっていきます。
年齢が高くなるにつれ妊娠率が下がってしまう原因のひとつがこの事だといわれています。
無事に着床出来たとしても、年齢が上がるにつれて染色体異常も増えていきますので、自ずと流産率も高くなります。

ご自分の大切な卵子のためにも、出来る限り、ストレスがない健康的な生活を送り、卵子の老化を加速させないように致しましょう。
これが不妊治療にとって、重要なポイントになるのです。

とくおかLC 胚培養室スタッフより
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする