とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

9月の看護部・検査部便り

2010年09月24日 | Weblog
9月の看護部検査部便り


みなさま、こんにちは。
暑かった日々が嘘のように急に涼しくなりましたね。
気温の上下の激しい時期ですので、お身体にお気を付けてくださいね。

今回は「胚移植~判定日までのスケジュール」についてお話していきたいと思います。

移植のスケジュールは大きく分けて2通りあります。

1つ目は採卵から最短で移植していく場合。
採卵の3日後頃に行います。

2つ目は受精卵を凍結していく場合。
この場合は、次の生理を待ちます。
生理がきたら、状態を整えるためのお薬を飲みます。
飲み終わって、更に次の生理が来ましたら、
そこからだいたい17日~19日目が移植予定日となります。
つまり、
凍結胚移植の場合は、移植するまでに採卵後1ヶ月半かかることになります。
状態を整えるためのお薬が飲み終わってからくる生理から、受精卵を受け入れるための子宮作りを始めていきます。
当院では、ホルモンの薬を使用し、より安定した子宮内膜を作るべく、診察にいらして頂きます。

そして胚移植。
この時、当院では尿をためて行っていきます。
胚移植は、お腹の上から超音波を当てて子宮を見ながら行います。
超音波は液体を通すことできれいに映像を映し出しますので、尿がたくさん溜まっていると子宮の中が鮮明に確認出来ます。
ですので、尿がたくさん溜まっていると、良い場所に、しっかりと卵を届けていく事が出来るのです。
また、尿が溜まって膀胱が膨らんでいると、子宮が押されて位置が変わり、膣から胚が通りやすくなる方もいます。
尿を溜める事は大変お辛いと思いますが、
より良い胚移植が行えるようにどうか頑張って下さい。
尿の貯め方については6月の看護部便りを参考にされてみてください。

移植後も何度か診察を行い、判定日をむかえます。
判定日は移植後だいたい2週間後です。

よく「胚移植後はどのように過ごせば良いでしょうか?」と質問を受けることがあります。

「安静にして妊娠出来た」「岩盤浴に通って妊娠出来た」など、様々なご意見がありますが、医学的根拠に基づくものは特にありません。
普段通りにお過ごし下さい。
性交渉は控えて頂く方が良いでしょう。
性交渉により、精液中のプロスタグランディンなどの作用で、
子宮が収縮したり雑菌が入ってしまうなどすると、妊娠が阻害される可能性があります。
移植後は緊張する毎日になることと思いますが「いつも通り」お過ごしください。

以上が移植~判定日までのおおまかなスケジュールです。
また、詳しく聞きたい、気になることある・・・という方は、
いつでもスタッフにお気軽にお声かけください。

今年の酷暑疲れがぐっとでてくる時期ですが、
お身体にお気を付けてお過ごしくださいね。

とくおかLC看護部検査部スタッフより

コメント
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