とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

福島原発事故Q&A(東京大学・早野龍五教授の御回答の一部掲載)

2011年03月23日 | 皆様へのメッセージ
東京大学・早野龍五教授が、ツイッター上で一般の方から寄せられた質問に御回答された記録をもとに、
有志がツイッターに馴染みがない人にも読みやすいように編集して下さったものとなります。

今回の福島原発事故の影響を心配される方にお読み頂けましたら~と存じます。
(ごく一部のみの掲載となります事を、どうかご了承下さいませ)

1. 被曝について

Q. 間接的な被曝などについては心配したほうがよいのでしょうか。
  たとえば近海で獲れた魚とかには気をつけたほうが良いのでしょうか?
A. 漏れた放射性物質の量が、いま報道されているレベルなら心配ありません。
  自然界にも放射線を出す物質は沢山あります。

Q.「外に出ない」ということが防御策となりますか?
A. 原発の近くに行かないことが第一です。政府の避難指示20kmが目安です。

Q. 20km以上離れれば安全ということですが、外気に触れないというのは、東京でも同様でしょうか。
A. 福島と東京のあいだは250km以上離れていますので心配無用です。

Q. 東京在住の人は、肌を露出しての外出は控えるべきでしょうか?
A. その必要はありません。20kmという政府の避難指示は妥当です。
  被曝は風で運ばれる放射性物質によって引き起こされ、遠くなればなるほど放射能は薄まるので、 
  東京にいる方が心配することはありません。

Q. 最悪の場合はどうなるのでしょうか?
A. どうなるかは、放出量と天気で決まります。
  ヨウ素131は空気より重いので、風が弱ければあまり遠くまで拡散しません。
  半減期も8日と短いです。

2. 純水・海水での冷却について

Q. (冷却に用いるのは)真水でなく海水で問題ないのでしょうか?
A. 原子炉配管は「純水」が常識ですが、今は冷却の方がはるかに重要です。
  純水を使っていたのは主にメンテナンス期間を伸ばしてコストを下げる為です。 
  この炉をまた使うということは考えられないとおもいます。

Q. 「純水」でないとどのような問題があるのでしょうか?
A. 簡単に言うと、配管が錆びて、穴が開いて、放射能が漏れます。
  だから原子炉の冷却水は通常は純水です。
  今はそんなこと言っていられる状況でないので、とにかく海水で冷却が必要なのです。

3. 爆発について

Q. 何故福島第一原発は水素爆発したんでしょうか。
  格納容器と建屋の間に水素が充満していたという事ですか?
A. 燃料棒に用いるジルコニウムという物質は、高温になるほど水と反応し、水素を発生させます。
  水素は配管などを通じて格納容器の外に漏れ出し、建屋内に溜まっていたとみられています。
  この水素が酸素と反応し爆発したとみられています。

Q. 爆発によっても格納容器は壊れていないということですが、
  水素の爆発によるエネルギーが、格納容器を破損するほど大きくないということでしょうか?
A. はい。建屋は壊れますが、格納容器は丈夫です。
  これが原子炉の重大事故を防ぐ最後の砦です。
  格納容器は破壊されなかったらしいので、ひとまず安心です。
  格納容器が守られていれば、大惨事にはなりません。

5. 原発の稼働状況等について

Q. 「いわゆる原子炉の暴走」って何ですか?
A. チェルノブイリ事故のように、核分裂が制御不能になり、
  原子炉出力が標準的な運転出力の10倍にもなってしまう場合のことです。
  ただし今回の場合は、原子炉としては運転を停止しているので、意味が違います。
  それでも、冷却水のレベルを下げないようにすることは必要です。

もっと沢山のQ&Aがございますが、
その一部を掲載させて頂きました。

不安をお感じになるのは御尤もですが、
「今のところ」
都内の状況は不安で仕方なくなるような状況ではありません。
不安という精神的ストレスが、別の病気を引寄せてきますので、
専門家のお言葉を信じて、出来る限りストレスレスを心掛けて生活して参りましょう。

ーby事務長ー

とくおかレディースクリニック



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京電力計画節電による当院の影響につきましてー3月23日版ー

2011年03月23日 | 皆様へのメッセージ
3月22日(火曜日)20時に入りました情報となります。
東京電力から「明日の計画停電は実施しない」及び、
「目黒区は計画停電対象地域ではなくなりましたので、当面の間、目黒区内の計画停電は実施しない」
との連絡がありました。
ただし、今後の電力需給状況等の変化によって、
目黒区が再度、対象地域になることがありますのでご注意ください。

また、東京電力計画停電ご案内専用ダイヤル(電話番号0120-925-433)が開設されました。

詳しくは、
東京電力株式会社計画停電ご案内専用ダイヤル(電話番号0120-925-433)
もしくは東京カスタマーセンター(電話番号0120-995-002)へお尋ねください。

ーby事務長ー

とくおかレディースクリニック

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする