11月のラボ便り
みなさま、こんにちは。
今月のラボ便りは、卵子と精子の“年齢”について
お話しさせて頂きます。
あるご夫婦を例にあげてみましょう。
お二人とも35歳のご夫婦(妻:Aさん、夫:Bさん)です。
病院に行って
「今日タイミング(性交渉)とって下さいね」
と言われました。
この時に排卵したAさんの卵子の年齢はいくつでしょう。
①排卵は生理が来てから14日ぐらいで起こるので14日歳?
②初めて生理が来たのが12歳だったから35歳-12歳=年齢23歳?
③Aさんが35歳だから卵子も35歳?
正解は③です。
では、この時に射出された精子の年齢はいくつでしょう。
①Bさんが35歳だから精子も35歳?
②思春期あたりに作られ始めただろうから20歳ぐらい?
③精子は毎日つくり出されているから1日歳?
正解は“③が近い・・・”です。
確かに、精子は、常に生産されているのですが、
精子がつくられ始めて完成するまでに、約80日かかると言われています。
つまり、この時に射出された精子の年齢は80日歳が正解です。
卵子は35’年’歳で、精子は80’日’歳、
なぜ、こんなにも差があるのでしょうか。
それは卵子が毎周期つくられるものではなく
Aさんが生まれたときにはすでに卵巣の中に在るためです。
もっと正確に言うと、
卵子は、Aさんがお母さんのお腹の中にいる時につくられ、
35歳の今まで、ずっと未熟な状態で保存されています。
この未熟な卵子に、
毎周期、
刺激を与え成熟させて、排卵が起こっているのです。
(その刺激が弱い場合には、
クロミッドやHMG注射などを使用して、しっかりとした刺激をおこないます。)
つまり、Aさんが35年間の中で受けたストレスや煙草などの影響も、
同じように、Aさんの卵子も受け続けて来たわけです。
女性の年齢が高くなると妊娠しづらくなるのは、このような理由があるためです。
11月に入り、気温もさらに下がっていきます。
女性も男性もみなさん体を過度に冷やさぬよう、
風邪などひかぬようお気をつけください。
とくおかレディースクリニック ラボスタッフより
とくおかレディースクリニック
みなさま、こんにちは。
今月のラボ便りは、卵子と精子の“年齢”について
お話しさせて頂きます。
あるご夫婦を例にあげてみましょう。
お二人とも35歳のご夫婦(妻:Aさん、夫:Bさん)です。
病院に行って
「今日タイミング(性交渉)とって下さいね」
と言われました。
この時に排卵したAさんの卵子の年齢はいくつでしょう。
①排卵は生理が来てから14日ぐらいで起こるので14日歳?
②初めて生理が来たのが12歳だったから35歳-12歳=年齢23歳?
③Aさんが35歳だから卵子も35歳?
正解は③です。
では、この時に射出された精子の年齢はいくつでしょう。
①Bさんが35歳だから精子も35歳?
②思春期あたりに作られ始めただろうから20歳ぐらい?
③精子は毎日つくり出されているから1日歳?
正解は“③が近い・・・”です。
確かに、精子は、常に生産されているのですが、
精子がつくられ始めて完成するまでに、約80日かかると言われています。
つまり、この時に射出された精子の年齢は80日歳が正解です。
卵子は35’年’歳で、精子は80’日’歳、
なぜ、こんなにも差があるのでしょうか。
それは卵子が毎周期つくられるものではなく
Aさんが生まれたときにはすでに卵巣の中に在るためです。
もっと正確に言うと、
卵子は、Aさんがお母さんのお腹の中にいる時につくられ、
35歳の今まで、ずっと未熟な状態で保存されています。
この未熟な卵子に、
毎周期、
刺激を与え成熟させて、排卵が起こっているのです。
(その刺激が弱い場合には、
クロミッドやHMG注射などを使用して、しっかりとした刺激をおこないます。)
つまり、Aさんが35年間の中で受けたストレスや煙草などの影響も、
同じように、Aさんの卵子も受け続けて来たわけです。
女性の年齢が高くなると妊娠しづらくなるのは、このような理由があるためです。
11月に入り、気温もさらに下がっていきます。
女性も男性もみなさん体を過度に冷やさぬよう、
風邪などひかぬようお気をつけください。
とくおかレディースクリニック ラボスタッフより
とくおかレディースクリニック