2月の診療部便り
皆さん、こんにちは!
寒い日が続いておりますが、体調を崩されたりしていませんか?
今月の診療部便りでは、「AMH」についてお伝えしたいと思います。
AMHとは、抗ミュラー管ホルモンともいい、
発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンです。
原始卵胞から発育する前胞状卵胞数を反映し、
卵巣内に卵子がどれくらい(何歳相当)残っているかを調べることができます。
AMHの数値が表すのは卵子の残り数であって、
その卵子の質や、卵子が順調に育つかは、女性の年齢に一番関わってきます。
AMH値が低い(卵子の数が少ない)=妊娠しづらい、ということはありません。
しかし、卵子の数が少ないということは、
妊娠できる期間が限られてくる、ということを示します。
卵子は出生後卵巣で作られることはなく、
生まれる前に作られた卵子が保存されていて、
年齢とともに数が減少し、卵子自体も古くなっていきます。
AMHの値は個人差がかなりあり、年齢が若いから大丈夫、ということはありません。
20~30代の方でも、卵子の数が非常に少ない方もいます。
また、AMHの値が高いから大丈夫、ということもありません。
AMHの値が年齢相当よりも高い場合には、
多のう胞性卵巣といって、月経不順などの原因となる体質の場合も考えられます。
AMHの検査は、月経周期にかかわらず調べることが可能です。
AMHの値や超音波検査などの一通りの検査結果を踏まえて今後の治療方針を決めていきます。
当院にお通いの方には、早めにAMHの検査を実施しています。
まだ受けられていない方はお気軽にスタッフにお声かけくださいね。
これから妊娠を考えられている方や当院への通院を考えられている方には、
AMH外来もおすすめしています。
何かご不明な点がございましたらいつでもスタッフにお声かけください。