ノムさんの愛称で親しまれた野村克也監督が2020年2月11日(建国記念日)に他界されました。
奥様のサッチーこと野村紗知代が他界された2年後でした。
史上2人目の三冠王達成、選手出場試合数歴代2位、監督出場試合数歴代3位、通算本塁打数歴代2位、
通算安打数歴代2位、通算打点数歴代2位、通算打席数1位(11970打席)、通算打数1位(10472打数)、
通算犠飛数歴代1位(113犠打)、通算併殺打1位(378打)等々、、、を成し遂げられた名選手でした。
監督としても、平成時代の最多勝利記録(1,053勝)を保持。
南海、ヤクルト、阪神、楽天の監督を歴任され、元東北楽天ゴールデンイーグルス名誉監督でもあられました。
ID野球で有名なノムさん語録を幾つか掲載させて頂きます。
●「どうするか」を考えない人に、「どうなるか」は見えない。
そう思います、自分の先はどうなるのかなぁ?と今を見ずに先を見たがる人がいますが、
今、どうするか、どうしていくかが、先にある「どうなるか」に繋がるのでしょうね。
●楽を求めたら、苦しみしか待っていない。
そう思います、そう思います、
若いのに、楽を求めたがる人がいますが、私はとても勿体ない事と思います。
若いうちに苦しんだり悔しい思いをして努力を続けて頑張る、そういう人が先に楽を求められるのではないだろうかと。
世の中の偉人達は、楽を求めていない人が多いように感じます、だから偉人になれるのでしょうね。
●ちっぽけなプライドこそ、その選手の成長を妨げる。
そうなのです、ちっぽけなプライドは不要だと思います。
ちょっとしたプライドが、その人をダメにしてしまう現実をよく見て感じております。
本物のプライド=誇りを持てるように、真摯に努力して生きる事が大切なのでしょうね。
●1年目には種をまき、2年目には水をやり、3年目には花を咲かせましょう。
こちらにも納得です。
私も若い人達に「石の上にも3年」としつこく伝えるのですが、伝わる方と伝わらない方とおられます。
こればかりはなかなか難しい事です。
その方その方の価値観の違いもありますし。
まずは、ひとつの事をコツコツと3年やってみて欲しいです。
そこで初めてやってきた意味や重要性が分かり、本物の責任感が持てるのだと思います。
やる意味や重要性を分からないまま転々していても、
結局は深みのある仕事が出来ないままの人、仕事を任されない人になってしまうおそれがあります。
●コンピューターがどんなに発達しようとしても、仕事の中心は人間だ。
ならばそこには「縁」と「情」が生じる。
それに気づき、大事にした者がレースの最終覇者となるのだと思う。
感動的なお言葉です。
世の中には「縁」と「情」があります。
それらを大切に思える人達は、それらに救われるのだと思います。
そして、その「縁」と「情」を大事にして生きる人が、ノムさんの仰る最終覇者になれるのでしょうね。
●不器用な人間は苦労するけど、徹してやれば器用な人間より不器用な方が、最後は勝つよ。
納得です。
器用な人は、最初は一見得であるように感じるかもしれませんが、
器用なだけで努力を怠っていると、表面をなでるのは上手いけれど、
誠意を持って掘り下げていく事が出来ないダメな人になっていきます。
上記の「ちっぽけなプライド」に通じるところがありますね。
その分、不器用な人がコツコツと努力を重ねていくと、苦労した分、人間の器も大きく深くなり、
最終的には不器用だけれど努力して苦労して頑張った人が、本物の実力派となり、勝つのでしょうね。
野村監督は、きっと、
あの世で、奥様の紗知代夫人に再会されて、今頃はお二人で仲良く時間を過ごされているでしょうね。
ご冥福を心よりお祈りしております。