とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

11月のラボ便り その3

2022年11月08日 | ラボ便り

11月のラボ便り

昨日「その2」の続きです。

また、同じ時間培養を行った場合、より大きく成長した胚盤胞は小さいものよりも妊娠率が高いとされています。
当院では、細胞の状態を評価するGardner分類だけでなく、胚盤胞の大きさも考慮して評価を行なっております。
従って、サイズの小さい4ABの胚とサイズの大きい4BBの胚を比べると、4BBの方が妊娠率が高いという評価になることがあります。

胚のグレードについてお話をしましたが、グレードが一番良い胚が100%妊娠に至るというわけではありません。
グレードが良い胚であっても染色体異常を持ち、着床しない可能性があります。
また、評価の高い胚で妊娠した場合と評価の低い胚で妊娠した場合で、
誕生する赤ちゃんに差が生まれるということはありません。

『あくまでグレードは妊娠の可能性を示唆するものです。』

画像は、グレード“4AB”の胚盤胞です。
黄色で囲ってある部分が胚盤胞腔です。
赤色で囲ってある部分が将来赤ちゃんになる部分の細胞(内細胞塊)、
青色で囲ってある部分が将来胎盤になる部分の細胞(栄養外胚葉)です。

何かご不明な点がありましたら、スタッフまでお声がけ下さい。


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