10月26日(水曜日)夜10時~、
NHKクローズアップ現代+ 「”老化”をとめたい女性達 ~広がる卵子凍結の衝撃~」
タイムリーに拝見する事が出来ました。
当院では、当院なりの考えがあり、
今現在、「受精卵凍結」のみで、「卵子凍結=未受精卵凍結」は行っておりません。
採卵をして受精をさせて凍結する「受精卵凍結」は、開業時から実施しております。
採卵をする事、凍結する事においての過程は、
「受精卵凍結」であれ「卵子凍結=未受精卵凍結」であれ、やる技術と過程は全く同じです。
ですが、今現在、院長自身の中に「待った!!」をかける思いがありますので、
「受精卵凍結」の実施はしても、「卵子凍結=未受精卵凍結」の実施はしていない状況です。
それぞれの価値観やニーズを考えますと、
一概に何が良くて何が「待った!!」なのか、
分からなくなるかもしれませんが、、、
下記内容を念頭に置いておかれると良いかもしれません。
日本国内の「卵子凍結=未受精卵凍結」の歴史は浅いです。
様々な海外のデータを探してみましたところ、
「卵子凍結=未受精卵凍結」において望ましい卵子保存数は、
34歳までであれば、実年齢と同じ数と言われています。
40歳であれば、40個以上の「卵子凍結」が望ましいという事になります。
↑ 「受精卵凍結」の場合の凍結数のお話ではなく、
あくまでも「卵子凍結=未受精卵凍結」における望ましい凍結数のお話です。
ですが、現実問題として、どんなに誘発したとしても、
40歳の方が40個以上の卵子を採卵する事は不可能です。
採卵した卵子が全て受精卵になれる訳ではありません。
また受精卵になっても、見事に分割して着床出来て赤ちゃんに繋がる訳ではありません。
採れた卵子の中でも、質の良い卵子だけが生き残っていけるのです。
ですので、数を多く保管しておくと安心という事なのでしょうね。
「卵子凍結=未受精卵凍結」の場合、
受精させて「受精卵」になったのを確認して凍結している訳ではありませんので、
「受精卵凍結」よりもリスクは高くなるというお話なのでしょうね。
凍結した卵子を融解(解凍する事)した場合、
果たして受精卵になれる卵子なのかどうかも確定されていない段階のものとなります。
ですので、「未受精卵」は「受精卵」に比べて、妊娠率が下がります。
「未受精卵」は「受精卵」に比べて、弱いという事です。
採卵をして「卵子凍結」をしたら、凍結費用もかかります。
「卵子凍結」して2~3年後くらいに、子宮に戻せるのであれば2~3年間の凍結費用で済みますが、
5年も10年も凍結して取っておく場合には、その分の凍結費用がかかります。
その辺の事もよくよく考えられて選択される事が良いのではないか?と思いました。
それでもやっておきたいと思われる方々も多いのでしょう。
しっかりと納得された上で決断されて欲しいです。
雑感ではございますが、番組を拝見しての感想を書かせて頂きました。
ーby事務長ー
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