つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

2022/07/07

2022年07月07日 | 佐橋美術店の展示・展覧会

いつもお通いくださるお客様が、ご来店のご予約をくださいましたので、

実際に作品をご覧になる前の、画像だけの印象を私から無理矢理お聞きすると(藤島武二、長谷川利行について)

以下のような文を戴く事が出来ました。







藤島の空の淡いピンクの一筋の線は藤島らしさが出ていて魅力的ですね。

堂々とした晩年の藤島が感じられます。

若いころと異なり下半分はもうどちらでもよくなってしまう強弱が晩年の良さとも言えますよね。

細かく書いてバランスを取らず、空一点に目を向けさせる。

色々な意味で力のある画家です。

 

愛すべき長谷川利行は佐橋さんの考えに近く、もらえた絵具で無邪気に書く。

その無邪気な作風と人なりの逸話がさらに魅力を引き立てますね。

まさに美術館級でしょう。

 

欲しい!毎日見ていられる?でしょうか。

すごく楽しみにしています。




〜🪷〜🪷


近代日本洋画の流れを理解され、しっかりご自分のスタンスをお持ちになって作品をお集めくださるお客様。

お人柄通り、無駄なく配慮の行き届いた文章に、時々ブログを代わって書いていただきたいなぁと思ってしまいました。


お客様、ご協力、誠にありがとうございました。
ご来店を楽しみにお待ち申し上げます。



当店には、こうした論客が多くいらしてくださいます。

皆さま、大変お優しく、謙虚でいらっしゃるのでなかなかその才能を表に出してくださいませんが、また私がご紹介しきれていませんが、
皆さまにコメント欄などに、ご登場いただけると大変嬉しいです😆

ご紹介を忘れている作品もありますので、続けて書かせていただこうと思います。
少し後になるかもしれませんが、引き続きお読みいただければ幸いです。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2022/07/06

2022年07月06日 | 佐橋美術店の展示・展覧会


乞巧奠、七夕飾りをショーウィンドウの竹内栖鳳作品とともに飾らせていただきました。
気候のせいか、自分の狭量のせいか、七夕の頃の心🎋、短冊に想いを馳せる心を失いかけているように思います。

嬉しい時におおいに喜ぶ、悲しい時にはおおいに涙を流す。

その間の揺れ動く人の心を、季節の行事はうまく流し、堰き止め、消化させてくれる。

日本人が長い時間をかけて生み出してきてくれた知恵を、なんとか自身の身体の奥に問うてみたい。

そんな気がしています。


展覧会前半は、

圧倒的に!利行に関する男性のお客様からのご連絡。


圧倒的に!女性のお客様の実際のご来店。

に終始致しております😊

よい利行だ。買ってみようか。いくらぐらいするのだ?とお思いになってくださるのが
男性のお客様がたの美術品に対する愛、当店への愛。


あぁ、これが利行の作品なのねぇ〜とご覧くださり









私はこれね!とおっしゃって、島田章三の小品をお求めくださったり、


清方を可愛いぃ💕と熱心にご覧になってくださったりするのが女性のお客様です。




そして、今圧倒的に女性のお客様がたに人気をいただいているのが、この印象の「晴雪」なのですね。

近代日本画の行方は、これからの〝おばあちゃん〟世代に託されているのかもしれませんね、、私も含めて😅






作品は、売れることにこしたことはありませんが、そして自信の作品を並べておりますが、
今回は「特に」売ろうとはいう強い気持ちはありません。

10日の日曜日も営業させていただきます。
どうぞ、お気軽に作品をご覧にいらしてください。





















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

半夏生の頃に

2022年07月03日 | 佐橋美術店の展示・展覧会
「半夏生」という候の由来は、半夏(烏びしゃくの別名)のころという意味で

この半夏は里芋科の植物で、下の画像のようにとても面白い姿をしています。
カラスのひしゃく?なるほど!






・里芋(さといも)科。 ・学名   Pinellia ternata    Pinellia : ハンゲ属    ternata : 三つ出る ・晩春から夏にかけて、  おもしろい形になる。   ・苞(ほう)の部分を、  ”烏が使う柄杓(ひしゃく)”    (小さめの柄杓)  に見立てた。 ・葉っぱは3枚出る。 ・薬効   吐き気、利尿、つわり ・薬用部位 塊茎(根の部分) ・生薬名 「半夏(はんげ)」 ・別名  「半夏(はんげ)」    七十二候の「半夏生」は、    正しくは烏柄杓のことを指す。  「狐の蝋燭(きつねのろうそく)」  「蛇の枕(へびのまくら)」













そして、また別に半夏生という植物もあるそうで、こちらは画像のように葉が白に変わり、、お化粧をしたように、、、ということからこの名前がついたようです。


・毒痛み(どくだみ)科。 ・開花時期は、 7/ 1 ~ 7/20頃。 ・上の方の葉っぱが、  ペンキをべったり塗ったように  白くなるのがおもしろい。 ・「半化粧」  「半夏生」  「片白草(かたしろぐさ)」  など、いろんな呼び名がある。 ・花期に葉が白くなるのは、  虫媒花であるために  虫を誘う必要から  このように進化したのではないか、  といわれている(白くて目立つ)。 ・花は葉と同じく白で、紐状。 ・花が咲き終わって  夏の盛りの頃になると、  白い葉の白い部分は色落ちして、  ふつうの緑色っぽくなる。 ・山の水辺に群生することが多いが、  都会でもときどき  植えられてるのを見かける。






いずれにしても、ちょっと妖怪チックな植物たちですね。
牛島憲之の「真夏」を描いた作品に出てきそうです😂

この時期、例年では梅雨も後半に入り、夏本番を前に天候は乱れがち。

雷雨⚡️台風🌬にも気をつけ、農産物を守り、一年の後半に備えましょうという警鐘を鳴らすのにはピッタリの植物たちなのかもしれません。


そんな時期に展覧会を開くのはいかがなものか?と思うのですが、自分達自身、又お付き合いくださるお客様がたの『今』を感じる時、警鐘というよりも「作品たちと共に、私どもはいつもここにおります」とお伝えしたい気持ちでいっぱいになり、一年の丁度半分のこの時期に何か記念を残しておきたいと思いました。


前置きが長くなってしまいました。

昨日は思いがけずご来客が多くいらしてくださいましたのでご紹介できませんでした、「今週の佐橋美術店」を後ほど書かせていただきます。











コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最終準備

2022年07月01日 | 佐橋美術店の展示・展覧会
昨日帰宅するとお部屋の温度が38*5℃になっていてびっくり🫢というかウンザリ☀️⤵︎

名古屋だけでなく、きっと皆さまも大変なお暑さの中をお過ごしですね。




昨日かなりの作業を終えることが出来ましたので、今日少し作業をすれば何とか明日に間に合うところまで展覧会の準備が出来ました。

おかげさまでお互いの身体を労わりながら何とかここまで辿り着く事ができ、とても嬉しく思います。





利行作品も昨日夕方に無事に帰って参りました。


暑さでクランクラン🌀するので、真っ直ぐ!を保つために、水平器を出して絵を飾っています。





油彩画は、それぞれの作品の良さをお感じいただけるよう、十分に空間を保って展示させていただきます。

また作業が進みましたら、ブログを更新させていただきますね。








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今週の佐橋美店

2022年06月14日 | 佐橋美術店の展示・展覧会
長く作品を所有させていただくことの多い当店ですので、この季節にもお馴染みの作品もご覧いただくことになるかと思いますが
「今週の佐橋美術店」をご紹介申し上げます。

エントランスには、小杉放庵の「初夏」を。その下に、梅原龍三郎のブロンズ「エウロペ」を飾りました。
なぜかとても似合っているように感じています。案外、この2人の画家の目指したところは、同じであったかもしれません。

もう一つの壁には、菊池契月の「踊図」を掛けました。この場所は広すぎるかな?と思っていましたが、素描ながら存在感があり
この御人が自由に、所狭しとイキイキと踊っているように見えて楽しくなります。








入口には、杉山と梅原の裸婦、間に佐藤忠良の婦人像を置きました。ハイレベル!







天井灯の周りはそのまま鳥海青児の作品を飾っています。見飽きることのない作品達です。





山口薫二点と吉田善彦の「緑雨」

少し切ない感じでしょうか。







通路には福井のミニ作品。

そして、新しく仕入れた梅原のもう一つのブロンズを飾ってみました。




何だか笑ってしまいそうな作品なのですが、これが時々、角度によってですが💦良い仕事をしてくれます。


続きは、又
書かせていただきますね。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする