絵画ブーム~オイルショック~不動産バブル~ブラックマンデー~
リーマンショック~アベノミクス
我々は実にくだらないマネーゲームに翻弄され続けて来ました。
画商としてそんな時代を生きながら
-それでもやっぱりオダが好き-
この気持ちを長く温めてきました。
『この副題で織田廣喜展をするよ』と私が言いだすと
『やっぱり猫がすき! のまね?』
と家内にたしなめられ
結局副題は ???私の好きな画家??? に変更を余儀なくされました。 が・・
この展覧会への私の思いの深さは格別です。
これまでこつこつと集めてきた(いつの間にか集まってしまった)1950~60年代の
織田の展覧会を18日まで開催しています。
悲しいかな画商というものは
作品への世間評価が下がり始めると
自身の眼にも自信を無くし、
その作家や作品に以前のような輝きを見いだせなくなることも
しばしばあるものです。
神泉や波光、古径、靫彦、放庵、丘人、高山、善彦…金山、須田、鳥海..
数え挙げたらキリがないけれど、
凡そ相場師が喜ばない作家たちが私は好きです。
(草間や奈良だって投機的じゃなかった頃は扱っていましたし、今でもやらない
と決めてる訳ではないけれど…)
だからこそ、その代表格である -それでもやっぱりオダ-なのです。
展覧会の掛け替えをしていても楽しくって、気持ち良くって、
とても居心地がよいのです。
-それでもやっぱり織田が好き- 展。
ご都合のよろしければ是非ご高覧ください。
佐橋美術店 佐橋雅彦