つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

「鯉」

2013年05月26日 | 絵画鑑賞

※ 納品の為作品画像を削除させていただきました。

どの画家の「鯉」か?

おわかりでしょうか。。

疲れて、なんとなく自分に自信が持てなくなってしまった日に

この「鯉」を見ると、とても癒されます。

そんなときは、例えば日本画なら 御舟や古径、栖鳳や華岳ではなく。。

私はやはり 神泉なのです。

「神泉の鯉は顔がいいでしょう。」

ある先輩の画商さんにそう教えて頂いた時は 

「??」

あまりピンとくることはありませんでしたが

鱗もさることながら、

なるほどこの鯉の顔こそが、神泉の「鯉」の深さなのだと

この頃つくづくと感じます。

私と鯉。

この絵を見ているといつか全ての境界線もなくなり、

ただほのかな温かさだけが膚の感覚に残っているような・・

こんな私のちっぽけな孤独感さえも救ってくれそうな・・

そんな優しさを覚えるのです。

神泉の作品を良いと思う時期と、良くないと思える時を

今までのように何度も繰り返しながら、

本当の神泉に近づいていけたらよいと思っています。

徳岡神泉 15号 「鯉」 共箱  

コメント
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