どの画家の「鯉」か?
おわかりでしょうか。。
疲れて、なんとなく自分に自信が持てなくなってしまった日に
この「鯉」を見ると、とても癒されます。
そんなときは、例えば日本画なら 御舟や古径、栖鳳や華岳ではなく。。
私はやはり 神泉なのです。
「神泉の鯉は顔がいいでしょう。」
ある先輩の画商さんにそう教えて頂いた時は
「??」
あまりピンとくることはありませんでしたが
鱗もさることながら、
なるほどこの鯉の顔こそが、神泉の「鯉」の深さなのだと
この頃つくづくと感じます。
私と鯉。
この絵を見ているといつか全ての境界線もなくなり、
ただほのかな温かさだけが膚の感覚に残っているような・・
こんな私のちっぽけな孤独感さえも救ってくれそうな・・
そんな優しさを覚えるのです。
神泉の作品を良いと思う時期と、良くないと思える時を
今までのように何度も繰り返しながら、
本当の神泉に近づいていけたらよいと思っています。
徳岡神泉 15号 「鯉」 共箱