国や愛知県から要請をいただく前に早々と休業の張り紙を出させていただいた当店ですが、
愛知県が公式に発表される休業要請の先に、当店のような業種が含まれるのかは気になっていました。
先日発表された要請先には、きちんと古物商、美術商と明記がありましたが、なんと協力金の支給は
床面積1000平方メートル超の店舗とあり、「そんな画廊がどこにあるんじゃ?」と思っていたところです。
協力金はいただければ助かりますが、金額的なものよりも、なんとお伝えすればよいのでしょうか??
一言で言うと「愛知県や名古屋市に当店の活動を認めていただきたい」「小さいながら社会的貢献もさせていただいているのです」というそんな気持ちが強く、いただけるか?いただけないか?に拘ってきたように思います。
新聞記事のように、愛知県は結局床面積の条件を撤廃してくださいました。
そうなると、認めていただける、認めていただけないも結局お金で判断か?と自身でも少し恥ずかしく思えますが、「それなら、もう勝手に店をひらいてやるーー」的な気持ちが少し芽生えていたのを、そっと抑えることができました。
誰かを非難できるほど、立派な人はどこにもいないように思えます。
ただ、私達が少しお行儀よく行動したいと願うのは、美術品を扱う仕事をさせていただいているという立場が
あるからだと思います。
新聞にはもう一つの記事。
NHKのラジオ、「音楽の泉」を担当されていた皆川さんが他界されました。
時々この方のお声を聞き、クラッシック音楽を聞くのが好きでした。
そうですね、、、橋本関雪の絵を観るように清々しい気持ちになれました。
少しでも、どなたかのお心に清々しいものをお届けできるような人になりたい。
どんなに面積は小さくても、寛く、深い作品を扱う店でありたい。そう思います。