「半夏生」という候の由来は、半夏(烏びしゃくの別名)のころという意味で
この半夏は里芋科の植物で、下の画像のようにとても面白い姿をしています。
カラスのひしゃく?なるほど!
・里芋(さといも)科。
・学名
Pinellia ternata
Pinellia : ハンゲ属
ternata : 三つ出る
・晩春から夏にかけて、
おもしろい形になる。
・苞(ほう)の部分を、
”烏が使う柄杓(ひしゃく)”
(小さめの柄杓)
に見立てた。
・葉っぱは3枚出る。
・薬効 吐き気、利尿、つわり
・薬用部位 塊茎(根の部分)
・生薬名 「半夏(はんげ)」
・別名
「半夏(はんげ)」
七十二候の「半夏生」は、
正しくは烏柄杓のことを指す。
「狐の蝋燭(きつねのろうそく)」
「蛇の枕(へびのまくら)」
そして、また別に半夏生という植物もあるそうで、こちらは画像のように葉が白に変わり、、お化粧をしたように、、、ということからこの名前がついたようです。
・毒痛み(どくだみ)科。
・開花時期は、 7/ 1 ~ 7/20頃。
・上の方の葉っぱが、
ペンキをべったり塗ったように
白くなるのがおもしろい。
・「半化粧」
「半夏生」
「片白草(かたしろぐさ)」
など、いろんな呼び名がある。
・花期に葉が白くなるのは、
虫媒花であるために
虫を誘う必要から
このように進化したのではないか、
といわれている(白くて目立つ)。
・花は葉と同じく白で、紐状。
・花が咲き終わって
夏の盛りの頃になると、
白い葉の白い部分は色落ちして、
ふつうの緑色っぽくなる。
・山の水辺に群生することが多いが、
都会でもときどき
植えられてるのを見かける。
いずれにしても、ちょっと妖怪チックな植物たちですね。
牛島憲之の「真夏」を描いた作品に出てきそうです😂
この時期、例年では梅雨も後半に入り、夏本番を前に天候は乱れがち。
雷雨⚡️台風🌬にも気をつけ、農産物を守り、一年の後半に備えましょうという警鐘を鳴らすのにはピッタリの植物たちなのかもしれません。
そんな時期に展覧会を開くのはいかがなものか?と思うのですが、自分達自身、又お付き合いくださるお客様がたの『今』を感じる時、警鐘というよりも「作品たちと共に、私どもはいつもここにおります」とお伝えしたい気持ちでいっぱいになり、一年の丁度半分のこの時期に何か記念を残しておきたいと思いました。
前置きが長くなってしまいました。
昨日は思いがけずご来客が多くいらしてくださいましたのでご紹介できませんでした、「今週の佐橋美術店」を後ほど書かせていただきます。